夫は外面がいい。

義理の父母も、夫のことを、そう言っていたので、間違いないだろう。


職場では、かなり評判がいい。

上司から頼まれた仕事は、全て引き受け、

困っている後輩には、声を掛け、

その分、帰りは遅いし、帰ってきても仕事の連絡がひっきりなし。


家では、その上司や後輩の無能さについて話し、イライラしている。

そんなに、イライラするなら本人に言えば?と言うと、ムッとする。


家では、無能と罵った上司や後輩と同じ失敗を、夫がする。

連絡したことは忘れている、伝えたと言っても聞いてないと逆ギレ。

指示されないと動かない。

愛想が悪い。

困っている私には気付かない。察しない。


外では、できるのに、

家で、なぜできないのか、聞いた。


家では、気が抜ける、スイッチが切れる、らしい。

甘えているのだ。


今日も後輩の奥さんが体調不良になり、夫が心配していた。

後輩に、「仕事はいいから、奥さんのことだけ心配してあげて」と言っていた。


私が体調不良になった時、イライラしていたくせによく言うな。

心配したことないくせに。


人によく思われたい、外面がいいだけ。


私も、夫の外面と接する人になりたい。

結婚前は、そうだったのだ。

外側でかかわれば、夫は優しくて、いい人なのだ。

夫婦をやめれば、外側でかかわれる。