前回の続きです!

あの、長くなりすぎて、前中後の構成にさせてくださいw

キスザレインとトッカータでアホみたいに語りたくさせちゃう真央ちゃんがいけないんだからね!!!!!()

 

 

🌹キャバレー

肩の振り付けがなんとも可愛いナンバーですよね。特に渚紗ちゃんの肩甲骨ストレッチ(?)の特訓の成果と、元々の陽オーラと美麗所作の組み合わせがここで凄く活きている気がします🤔
4人が向かい合ってフリフリ〜とお尻を振るところが特に可愛いです笑

また、ここからの演目3連続の繋ぎが神繋ぎですw

渋いおじさん(ヤマさん)がこの時点からずっとキャバレーを観劇しているのですよね笑 現地で見たときはニヤニヤが止まりませんでしたw

 

 

🌹ゴッドファーザー

まず、オケのストリングスのトレモロがとても哀愁に満ちた雰囲気を醸し出していてGJでした。そんな雰囲気の中、大きなウォーレイが炸裂!よく伸びる着氷からもダンディーな渋いおじさんの魅力が👍

C-moll→Es-durに映るタイミングでの3T音ハメ(嫌いな言葉ですが他に表現が思いつかないw)ぴったり!

スプレッドイーグルからインイーグルに移行する過程で急な転調が入りますが(原曲もこうなのかな?)、しっかりそこで場面展開を作ってますよね。また、狭いリンクの中でもしっかりスピード感がありました。

ラストのバタフライ前、バックでランジ滑走する際の所作があまりにも渋すぎました(褒めてる)

そしておじさんは薔薇を落として去っていくのでした…

 

 

🌹キス・ザ・レイン

その薔薇は真央ちゃんに渡されるのでした!キャバレーからこの演目に繋がると思いますか??凄い繋ぎですよねw

さて、前半の目玉、真央ちゃんのソロ1曲目です。配信終わっちゃって皆さん見られない状態だというのに、詳細な音取りやプログラム構成について言及する文章になっちゃいました…真央ちゃんの演技見るとどうしてもそうなっちゃうのですよ…

大事そうに薔薇を拾った真央ちゃんは、ピアノの左手の温かみのある和音を表すように、FIブラケット→足替え→BOブラケット(珍)→FIブラケット、と丁寧に丁寧にターンを踏んだ後(フリーレッグの美しさ…)、FIツイズルで最初のフレーズを締めます。

その後次のフレーズでは、上を見上げながらFI→BOモホークを繰り返し行います。これがまるで何かを探しているような所作にも見えます。

3Lo(千秋楽では2Loになっちゃいましたが)に至るまでのBOスリーが絶品過ぎてね…

3Loが入るところはオケがディミヌエンドが効いているところです。3Lo着氷をきっかけにオケはクレッシェンドが掛かりますが、次のフレーズはフォルテではなくスビットピアノみたいな感じになるのがポイントかなと。

この時点で、背景の階段はいつの間にか雲の中にあるような場所に辿り着いています。

また最初と同じ主題に帰ってきますが、今度は多幸感に溢れるようなストリングスが優しくメロディーのピアノを包み込みます。ここで真央ちゃんの表情がぱっと晴れやかになります。まるでずっと会いたかった人に会えたかのような表情!バック滑走をしながら差し伸べる腕はまさに愛しい人に対するそれだなあと。バックからフォアに移る際のホップも嬉しさに満ちているように見えます。

その後は一旦オケが落ち着きます。束の間の楽しい夢から目覚めてしまったのでしょうか。

しかし、溢れる想いは止まらず、それは2Aの連続として表現されます。

次のフレーズでの見せ場は「バレエジャンプ→ツイズル→ストップ」の流れです。これだけスピードを出し、ツイズルで大きく舞台を横断して、際ギリギリでストップ!スケーティングスキルとして評価される、スケーティングスピードで表す緩急をまさに体現していますよね。この緩急が、大切な人への想いの強さをひしひしと感じさせてくれます。

今度のディミヌエンドでは両足でのツイズル2連続を繰り出し、今度のクレッシェンドはこのプロの山場を感じさせるスケールになります。クロスで一気にトップスピードに到達し、半円のリンクギリギリを攻める美麗スパイラル!この時の真央ちゃんの目がキラキラ輝いているんですよね。。薔薇を持ち替えることによってスパイラルがより豪華に見えます。

いつの間にか背景は天高くに到達、雲から太陽が現れる様がなんとも神々しいです。

音楽はこれで終わりを迎えるかと思いきや、急な転調がかかります。天を仰ぎながらのバッククロス→薔薇を捧げるようなスプレッドイーグル→インイーグルになり、薔薇を大事に抱えるような仕草→イナバウアーに移行しつつピアノの切ない高音のタッチを拾うような両足ターン。

薔薇を徐々に上に掲げながらのクロスフットが身体芸術過ぎますね…最後は薔薇の抱え方、ギュッと胸が締め付けられるような気持ちになります。

大事な人への思いが究極のスケーティングスキルで遺憾なく表現される、素晴らしすぎるプログラムでした…!

 

 

🌹死の舞踏

真央ちゃんのソロからのこの順番はどうにかならなかったんですかね笑 感情が忙しすぎますw いや、もはやそれを狙った意図的な順番…?笑

ってのは置いておいて、幻想即興曲に続くSeishiroさん作の群舞です。

この作品はタッカー君とエルニ君がサイドだったりソロだったりで演技をすることが多く、重要な立ち位置を担っていますよね。

群舞なのに個々人が別の振り付けを実施していて不規則さが凄いのがやはりこのプロの見どころだと思いますが、後半主題が再現されて盛り上がるところで満を持して全員が同じ振り付けでパリッと踊るのが、対照的でかっこいいですよね。そのセンターを担うのがレオニーちゃんで、メリハリの効いた所作がこの曲にぴったり!

ラストの畳み掛けるような振り付けがカッコよすぎるわ…最後はみくちゃんがセンターで、観客に駆け寄ってから当ステップで舞台中央に戻る流れがオーラある👏

 

ところで、この答え分かる人いらっしゃいますかね?Theater Orchestra Tokyoの方でも構いませんので(?)教えてください()

 

 

🌹エデンの東

柴田くんと言えばペアのイメージが強いスケーターかもしれませんが、自分は実はシングルで全日本にでていた時のイメージが強いです。ビールマン王子として紹介されていましたよね(そろそろ老人スケオタの仲間入りをしそう)

流石にビールマンはありませんでしたが、美しいレイバックを見せてくれました。

このプロの見せ場はバックのランジとピボットだと思います。どちらも素晴らしい伸びやかさですよね。著作権の被害者がまさかこの曲だったとは😢 

 

 

(間奏)

まさかフルでG線上のアリアを聴けるとは笑

 

 

🌹トッカータとフーガ

この演目は個人的に一番衝撃を受けたプロです。

まず、このバッハを現代風にアレンジしたものを使うという発想がセンスの塊過ぎません?

そして登場の演出!ピアノの連符と共に真央ちゃんが暗闇から両足ターンで回転しながら出現し、真央ちゃんが舞台の後ろを向くと、ジャン!と召喚されたかのようにSeishiroさんが登場!ピアノソロに合わせてSeishiroさんの超絶技巧なソロが繰り出されます。スモークがなんとも幻想的な雰囲気を醸し出していますし、足元が見えないので普通に氷の上にいるかのような錯覚に陥る、2重の効果をもたらしています。演出天才か????

ベース音が追加されると、真央ちゃんも踊りだして共演となります。よく見ると結構振り付けが違うのですが、同じ振り付けをしているのかと思うくらい、不思議とマッチしていますよね。ここでの真央ちゃんの腕の上げ下げがイケメンすぎてリピートしまくりました。ベースの緊張感ある雰囲気にあった所作なんですよね。

バイオリンのうねるようなアルペジオに呼応するかのように、二人は各々音を「感じたままに」(パンフレット引用)踊りを生み出していきますが、バイオリンの高音で和音が解決すると二人は同じ方向を向き、怪しげな音楽と共に圧倒的なオーラで空間を支配します。その後のバイオリンの高音がこだまするところで二人は向かい合い、合流するかと思いきや、音楽は解決せず、ピアノの軽やかな音に乗って離散し、2回繰り返される下降音型でバトルが繰り広げられます(?)。

次のフレーズではまた異なるビートの音楽が展開され、Seishiroさんが中央で舞いながら、真央ちゃんはほぼ同じ振り付けをしつつ、正面を常に向きつつSeishiroさんの周りを一周します。これ、とんでもない技術ですよね。足場の周りにある限られた氷のスペースを滑りながらカーブを操って踊っているんですよ… また、どなたかが言っていましたが、こんな見せ方を出来るのは劇場型のショーだからこそですよね。従来型の広いリンクじゃただ単にちんまりしたパフォーマンスになってしまうなと。限られたスペースだからこそ、陸の踊りと氷の踊りが密接に関わり合った、密度の高い演技が生まれている…

その後、ドミナント音が繰り返される緊張感が続く場面は、正面ではなく今度はお互いの方を向きながら、真央ちゃんがSeishiroさんの周りをまた一周します。同じ一周でも受ける印象が全く違いますよね。

その後、照明が一気に絞られ、お手手タッチし今度こそ二人は合流!

大きく離れもせず、別の動きもせず、満を持して揃った踊りを見せます。それでも真央ちゃんは微妙に横に動きながらの踊りとなっているので、動きが付いているのが陸での踊りとの違いとなっていますよね。

とにかく、氷でダンサーとコラボすることの必然性をひしひしと感じさせてくれるような素晴らしい演技でした。ただでさえ独特な音楽であるのに、二人が織りなすダンスと滑りの組み合わせは、その世界観をより唯一無二のものにしてくれたと思います!

 

 

🌹ザナルカンドにて

FFの音楽が陸でのソロダンスで使われるというのが意外性がとてもありますよね。また編曲がとても素敵!エバラスのためにアレンジをしてくれた方がいたようですが、その方にも拍手を送りたいです。オケピのスペースは限られているからこそ、編曲の力がとても大事になっていたのではないでしょうか。

話が逸れましたが、このソロ演技ではチェロとピアノのニュアンスをこれでもかと体現していましたよね。落ち着いた場面ではチェロの音の暖かさ、激しい場面ではチェロの音の高低差や、ピアノの和音の重厚さを体現するような、密度の濃い舞踊を見せてくれました。氷上でのパフォーマンスと比較すると陸のダンスはより「止め」を見せられるなあと思いました(Seishiroさんの素晴らしい技術によるものではありますが)。陸のダンスもいいですね!

 

 

🌹地球儀

まさか真央ちゃんの陸ダンスを見られるとはね!ひろちさんも仰っていましたが、「氷を活かしたパフォーマンスを見たいのは勿論そうだけど、クオリティが高ければ別」という感じです笑 それに、舞台のだいぶ奥の方で二人が踊っていたので、どことなくいい意味で「スクリーンの中で踊っている」ような、映画を見ているような感覚を覚えたのですよね。劇場型という特性をここでも活かせていると思います。

 

 

ということで、次回に続けさせてください😢笑

今回もお付き合いいただきありがとうございました〜!