リチャードコシミズ氏の新作「小説911」が3/8に届き、
読みかけ中の今日この頃。ヒマワリ
コシミズ氏の3/8のブログ記事と浅川嘉富氏のサイトの記事(3/8更新)
を見たら‥ どちらも「AIGについて」書いてありました。
株価がすでに1ドル未満のAIG
すでに実質破綻状態でしょうが、破綻させるとその被害が世界経済にとって
致命的なもの!になるため、破綻させるにさせられない状態で、
最終的にはアメリカ政府の管理下におかれる運命かと思われます。
このAIGの動向いかんで、日本の保険業界はもとより
世界経済の行方すら左右されかねない‥ということで、
ふたりの記事の一部を抜粋します。
CDSについての浅川嘉富氏の記述についても注目を。 かたつむり


公的資金投入の真相(浅川嘉富氏の真相追求レポートより)
http://www.y-asakawa.com/message2009-1/09-message20.htm


(略)
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の実体

それでは、なにゆえそんな金融機関に政府はいつまでも支援を続けるのか
というと、簡単に言うと、破綻したときの被害が大き過ぎるからである
AIG破綻の影響が巨大なものになる要因は、
AIGがクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)と
呼ばれる金融商品を金融機関向けに大量に販売しているからである。


CDSとはいかなる商品か。
銀行が融資する際に恐れるのは融資先の企業の倒産や個人の破綻である。
そこに目をつけてAIGが開発した商品がCDSである。
つまり、企業が倒産し たり、個人が破綻して返済が出来なくなったとき、
融資金額の85%までは保証しましょうというのがその商品の内容
である。
いうならば「倒産・破綻リスク引き受け保険」ということになる。

私は損害保険会社に勤務していたので分かるのだが、
こんな商品はまともな保険商品ではない
経済が順調に進んでいるときには、支払いの発生はほとんどなくて済むので
利益が大きいが、いったん住宅価格が下降し始めたり、
景気が下向きになり出したら、
連鎖的に支払いが発生し膨大な損出が発生することになるからである。
サブプライムローンの破綻がその典型的な例である。

仮に銀行などからこうした保険を求められ、
やむを得ず販売することになったとしたら、保険会社は再保険をかけて、
万が一の時の損出を最小限にするのが常識である。
(再保険とは、保険会社が再保険専門の保険会社や同業の保険会社に
 保険をかけあって、リスクを分散する方法である)

しかし、AIGの場合は儲(もう)けを欲張りすぎて、
再保険的な手段を取ろうとしていなかったために、
自滅に追い込むほどの損出が発生してしまったというわけである。
つまり、AIGは一か八かの博打(ばくち)商品 を作って
そのまま販売してしまったのである。
まさにAIGは保険会社の皮をかぶったヘッジファンド会社
へと変身してしまっていたと言うわけである。(略)



主婦よ、頑張れ!(リチャードコシミズ氏のブログから)
http://richardkoshimizu.at.webry.info/200903/article_10.html


(略)さて、その外資系生保であるが、
社員に億単位の給与を支払ってまでして、
「未来は薔薇色保険」を売りまくってきた。
危急の金集めが必要だったからだ。
だが、ユダ金の崩壊は、あっという間にやってきた。
AIGは、サブプライム危機で大打撃を受ける
リーマンに続いて倒産が確実視されたが、米国政府が救済に乗り出す。
政府管理下におかれ、政府がジャブジャブと兆円単位の支援をするが、
どうにもならない。

2008年通期の決算は、9兆6000億円の赤字だ。
株価は、35セントだ。35ドルではない。35セントだ。
一私企業で、これだけの大赤字が作れるものなのか?
いったい、どんな経営をやってきたというのか?
金融工学?ふざけるのもいい加減にしろ。

外資の保険をつかまされた主婦は、ニュースを見て胸をなでおろす。
「あらぁ、AIGって危なかったのね。私、アリコにしてよかったわ。」
アリコがAIG系列であることすら知らないのだ。


とにかく、2008年後半から、外資系生保のテレビCMが激減する。
CMが打てない状況に追い込まれたのだ。
これ以上騙される日本人を増やすことがなくなっただけでも喜ばしい。
(略)