年金運用が「サブプライムローン」問題の影響で、
5兆円の赤字とか、、、とんでもないですね。
どこまで広がるかまだまだ終わりが見えないです。
この「サブプライムローン」問題。。。
(7/4の投稿)


●年金運用が5兆円の赤字、サブプライム直撃で…07年度

公的年金の積立金の2007年度の運用実績が
5兆円以上の赤字に転じたことが3日、明らかになった。

単年度赤字は02年度以来5年ぶりで、赤字額は過去最大。
米国の低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題による
世界的な株価下落や円高の進行が影響し、
運用利回りがマイナス約6%に落ち込んだためだ。
今後、積立金の運用方法の見直しを求める声が一段と高まりそうだ。

積立金の運用主体は「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」。
厚生労働相から委託を受け、
厚生年金と国民年金を合わせた積立金約150兆円のうち、
現在約90兆円を市場で運用している。
運用方法は、約6割が国内債券、約3割が国内・外国株式だ。

07年度は、
第1四半期(4~6月)こそ2兆3752億円の黒字だったが、
サブプライムローン問題が表面化して以降、
第2、第3四半期でそれぞれ1兆6328億円、
1兆5348億円の赤字となり、第4四半期でさらに赤字幅が拡大した。

運用益の一部は年金給付に回るが、
06年度末の累積黒字から今回の赤字を引いても
7兆円程度の黒字があるため、GPIF関係者は
「今のところ、年金財政全体に大きな影響は与えない」としている。
GPIFはこの実績を4日に公表する。

積立金の運用をめぐってはこれまで、年金給付に回す額を増やそうと、
より高い利回りと運用益確保を目指す声が相次いでいた。
株式での運用割合の引き上げや、
GPIFの組織体制見直しによる運用能力の強化などが代表的な意見だ。

しかし今回、株式市場の低迷を受けた巨額の赤字が明らかになったことで、
リスクの高い株式の比重を増やすことへの慎重論と、
組織強化を求める積極論の双方が強まることが予想される。

2008年7月4日(金) 読売新聞