最大の怒り!。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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共産党の藤野政策委員長が、NHKの政党間討論番組で国の防衛予算が増大の一途をたどっている事を取り上げ、【人殺しの予算から、人を育み国民生活に視点を置いた予算に変える事が必要】と述べた。その事に自民・公明両党はすぐさま【色をなして非難】、取り消す様迫ると言う場面となった。これは確かに藤野氏の言葉足らずは否めない。話の前後を総合すれば彼は自公政権の大企業優先の予算配分を抜本的に改め5兆円をこえる防衛予算増のあり方に付いてはそれを見直す様提言するつもりで武器の輸出、海外への武力供与の問題点をあらわにし、その観点から防衛予算の性格を捉え【人殺し予算】との見解を述べたのであろう事は想像に難くない。しかしこれは防衛費の細部を性格的に区分して本来述べるべき事柄で、それなくして語れば大枠として災害救助に従事する善意の自衛隊員をも含めてあたかも【人殺し集団】を養う為の予算であるかの様に言ったと曲解される危険性をはらむものだ。藤野氏もその後この誤りを認め同発言を取り消す旨、発表した様だ。…がこれは正に自民・公明には実に都合の良い攻撃材料を与えてしまう事となった。早速安倍晋三以下、自民・公明の幹部や議員共は【共産党は震災被害の救済に尽力する自衛隊員の活動に使う予算を人殺し予算だと言って恥じない、とんでもない政党だ!。こんな政党に日本の政治は任せられない!それと野合する民進党も同罪だ!】…っとまぁ~こんな有様だ。恐らくこの参院選の運動期間中、連日、自公はこうした街頭演説を執拗にリピートして【野党共闘】の切り崩しにかかって来るだろう。しかし、どう考えても本質的に民進・共産・社民・生活の野党4党が各々、組織として善意の自衛隊員を侮蔑する様な事を考えている筈がない。そんな事は実は自公も【百も承知】なのである。だが、これを選挙戦での野党攻撃の大きな材料として使い本来、自分達こそ災害対策に献身する自衛隊員を否応なしにアメリカの後方支援と称して戦場に送り出そうとしている魂胆を覆い隠す為にこの一連の発言を利用しようと企んでいるのだ。憲法解釈を勝手に変更して集団的自衛権の行使を可能とし自衛隊員を戦場に駆り立て【殺し、殺される羽目に】追い込み生命の危険にさらす!。この暴挙はいくら共産党の議員の失言を非難したところで消す事の出来ない【安倍暴走政治】の本質である。藤野政策委員長の発言は本来、自衛隊員を貶めるものでは決してなく戦争を誘発させる危険をはらむ自公政権の【軍事政策】を批判するものの一環である事は明白だ。しかし【したたかさ】【ずるがしこさ】【嘘・デマ】の流布にかけてはその右に出るもののない自民・公明両党の事、今後しばらく野党、とりわけ共産党は防戦に追われる事となるだろう。だがしかし決してそれに負けてはならない!。又国民もそんな自公の意地汚い中傷に惑わされてはならない!。【野党共闘】と【市民連合】の勝利なくして【安倍暴走政治】に歯止めをかけられない事を忘れてはならないのだ。それをもう一度しっかり認識し横暴極まる自公政治に鉄槌を下す判断を…国民の良識を…示そうではないか!。間違っても自公に3分の2の議席の獲得を許してはならない!。もしそれを許せば憲法は益々蹂躙され最後には破壊される。自公に取って好都合の【敵失】を許した共産党の責任は大きいが、そのリスクを取り戻し、いっそうの前進を勝ち取る【責務】も生じた訳で【腹をくくって】選挙戦に最大限、傾注する事を望みたい!。自公は今頃【ほくそ笑んでいる】だろう。私はそれに【最大の怒り】を持って告発する。【奢れるものは久しからず!】必ずや自公には天罰・仏罰が下される。私はそう信じて止まない。
(ルチアーナ筆。)