ドラマ、バラエティー、そして当然だがミュージカルへの出演と昨今、山崎育三郎をTVモニターで見ない日はない程、話題は騒然その渦中で今彼は順風満帆、自らの芸能生活に大きな満足感を抱いているに違いない。まぁ~それはそれで頗る結構な話ではあるが、どうも彼の少年期に付いて彼自身が諸々の番組で語る時、私はいつも、何んと無く違和感を感じてしまうのだ。今般も日テレのバラエティー【メレンゲの気持】に出演した彼がジュニア・ミュージカルの出演を経て本格的に声楽の勉強をし始める過程での話で述べた【たった一言】が私には実に奇異に思えた。何故ならその時期彼の最も近くにいて彼の歌、即ち歌唱法を100%教授していたのは誰あろう、この私なのだからである。彼はこう言う【変声期を迎えた頃、音域が狭く1オクターブも出なくなり、もう歌をやめようかと思った。】…っと。しかしこの過程での事実関係は決してその様な事ではなかった。勿論彼が内心何を思っていたのかは推測の域を出ないが彼がひと仕切りステージを降りたその理由は歌をやめようと言う様なスタンスではなく正規の歌唱法の習得がないまま、歌い続ける事でのリスクを回避する為、【変声期であれば尚の事】そして何よりも音高・声楽科への受験を目指し全ての時間を勉強にあてる為であった。変声期の只中ステージから遠ざかったその時期、彼は歌をやめるどころか本当はより密度の濃い、学問としての【歌】を究める為、増して歌い続けていたのである。そしてそれを牽引したのが私だ。【メレンゲの気持ち】の番組中、育三郎は米国留学時の思い出を切々と語っていたが、それは彼が音高への進学がかない二年次在学中に語学留学を希望しそれを実現した際の事であって一年後、帰国した彼は音高へ復学を果している。こうした経緯を知る私としては彼が変声期を契機に歌に対して挫折にも似た心情を持っていた様な事を語るのは些か事実に反するのではと感じずにはいられないのである。だから勢い【育っくん、何んかおかしくない!その話…?】っとなって来る。まぁ~しかし、そうは言っても15年以上前の話である。あの時点で少年育三郎が本心を覆い隠しひたすら私の指示通り勉強に明け暮れして、それ相応の精神的負担を感じていたと言うのなら、その心情に私が気が付かなかっただけなのかも知れないが…。だが結果として彼は今、自らの声により名声の一途を築いたのであるから、私があの時開いたベルカントへの導きは決して間違いではなかったものと改めて確信はしている。人は才能を持って生まれたならば、それはそれ相応に幸いだ。…がしかしそれを活かすも殺すもその本人の意志と修練に委ねられる事でもある。山崎育三郎は大きな意味での挫折を知らない青年だ。若さと溢れる才能が今、彼がやろうとする事全てを可能にしている。しかし又言うが昨今、【歌】に関しては勉強が些かおろそかになっている。そこは否めない!。ファンも周囲も彼の歌を褒めちぎる。いや恐らく正直彼の歌のどこに悪い所があるのかすら分かるまい!。それが大きな落とし穴だ。苦言を提示するのは私ぐらいの者だろう。彼が今の私の歳『60過ぎ』まで現役で歌っていたいと思うなら多少仕事をセーブしてでも勉強し直さなければ駄目だ!。才能とは無限に湧き出る泉ではない。メンテナンス『勉強』を施さないとやがて気付いた時にはもう遅い!。完全に枯渇する。彼が経験した今まで全ての経緯を踏まえて改めて言える事は【飛ぶ鳥を落とす勢い】【引く手数多の超人気】の裏にある【使われ過ぎ】である。【仕事を選ばず全て誠意を持って臨む】それは芸能人として不可欠な心構えと言えば確かにその通りだろう。しかし使用者たるカンパニーはその将来如何なる事があろうとお構いなしである。現場が欲するのは今まさに輝く育三郎の才能であり、その行く末には興味はない。かりにある時彼が歌えなくなったら代わりを探せば良い話だ。そのくらいにしか考えていないのは分かりきった事である。だからこそどう対応するかに大いに心を配らなくてはならないのだ。私は彼の声、歌の真の素晴らしさを熟知している。そして本来のそのクオリティーは現在の彼のパフォーマンスを遥かに超える所にある事を知っている。そこへ早く戻す事それが肝要なのである。具体的な事は計り知れなくこの場では言い切れない。近いうちに出来れば会って話せたら良いのだが…。しかし恐らく現状では多忙を極める彼にその時間を提供させる事は出来まい。誠に歯がゆいばかりである。それならば、まぁ~当面私としては事あるごとに、この場で精々わめいてみる事にしようと思う。(笑)類稀な才能を持つ歌い手であり私の愛弟子であった山崎育三郎の為に…。
(ルチアーナ筆。)
★育くん!メレンゲ”で共演者に
発声教えてたけど、本当は君が
もっとレッスンしなきゃならない
身である事を忘れないでね!。
アドバイスそのものは大正解!
教え方上手いよね。
何んだか、忠告してるんだか
褒めてるんだか分からなく
なっちゃった。(笑)
☆グッドパートナーでの
赤星『レッド』弁護士役は
見事!。感心しきり!。
そう!。褒めるべきは
褒めるのが私の流儀なのです。
メールの返信も速くて
忙しいのに恐縮でした。
ここで御礼しておきます。
『ありがとう。』