(ルチアーナ筆。)
【五体不満足】などの著書で知られる作家で元東京都教育委員の乙武洋匡氏を今夏の参院選の目玉候補として立候補させる為の最終調整に入ったとの事だ。仕掛けたのは自民党である。私は今この報に接して心底落胆し又失望を禁じえない想いに駆られている。広い意味で心身にハンディキャップをお持ちの方は数多存在し、そうした方々への手厚い援助、行政の責任による徹底した下支えは決して滞ってはならない政治的重要課題であり又、政策である。周知の通り乙武氏は自身の身体的ハンディキャップを物ともせず果敢に社会変革のあり方と身体のご不自由な方々の自立や社会参加の進め方など積極的に提言されたり、はたまた教育の現場で実際に携わった問題の解決の為の試みを実践し体現、その推進役として重要な役割を果たして来られた。東京都教育委員の任に就いた事も含めてまさに最先端で大いに活躍をして来られたのである。そしてその全てがまさに重要な福祉政策・教育政策の実践的提言の一翼を担うものであった筈なのだ。…がしかし昨年末【一身上の都合】との名目でその教育委員の職を辞して今日に至った経緯の中で実は着々と参院選出馬の準備を重ねその受け皿として、よりによって自民党を選択したとの報は一気に私の彼への敬意を失望へと変貌させてしまったのである。乙武洋匡氏曰く【安倍総理の提唱する『一億総活躍』社会の実現に深く共鳴】したのだそうである…がしかし失礼ながらこれは余りにも政治的現実を直視した言葉とは思えぬ現実離れした限りなく【無知】な論評だと断じざるを得ない!。昨今緊急的課題として取り上げられ注目の的となっている【待機児童】問題など安倍晋三は元より自民党議員のその認識に対する甘さ、事の重大性への認識不足、不勉強、これらに対する国民の轟々たる非難・怒り!。これを乙武氏は果たしてどう見ているのであろう。そしてその評価は如何なるものなのだろう!。私は【一億総活躍】が聞いて呆れる話だと思っているし、ある意味で女性蔑視の自民党の本性の表れであると断じている。アベノミクスの弊害、乙武氏が本来一番重きを置いている筈の社会福祉・身体のご不自由な方々への政策の後退、医療・介護・TPP問題。それに肝心要の戦争法への対応、立憲主義へのスタンスetc。乙武氏にとってこの【反国民的暴走政治】安倍晋三率いる【自民党】の政策の何処に前向きな輝きを見い出す事が出来たのであろうか?。私には一向にその【真意】が分からない!。然りとて諸々の意味で乙武氏の立候補は【世間の注目】を大きく浴びる事になるだろう。したたかさにかけては【右に出る者】のいない【策士軍団】の自民党である。どんな条件を提示したのか分からないが乙武氏も又、【大きな括り】としてはタレント候補に仕立てられる事が目に見えている。あの乙武洋匡氏が【程の良い人寄せパンダ】にされ集票マシンにされるとは夢にも思わなかったが、それに【まんまと乗る】とは何んと情け無い話だろう!。哀れとも思える程だ!。だがこうなればもう、乙武氏も【打倒すべき相手】と言う事になる。憲法を踏みにじり【立憲主義破壊】の勢力は断じてこれを許さない!。これが私の信念である以上今後乙武洋匡氏の言動にはトコトン批判の目を向けその矛盾を追求して行く覚悟だ!。最後にもう一度、乙武洋匡氏に問いたい!。立候補が何故自民党からなのか?その【真意は何…?!。】