かつて我が国が歩んだ道は【国際的拡張主義】に基づく【大東亜共栄圏】の構築を推進し【欧米列強】の植民地支配からアジア諸国を解放し新たな秩序を形成する大目標に向かっての行動を主眼とした。ところがこれは我が国が欧米に取って代わりアジアでの覇権を強固にし解放と言う名の新たな侵略の手を広げる為の方便に過ぎず、唯一【神国・日本】がアジアに於ける支配者たる地位を全世界に向かって宣言・実行する一大戦略であった事は今や歴史的に周知の事実として刻まれている。【軍事独裁政権】の打ち立てたやがて破滅へと向かう恐怖のシナリオに乗って重ねられた日中戦争に始まる【大陸侵略】の暴挙は轟々たる国際的非難にさらされつつも止まる事を知らず国際情勢の見誤りは我が国を抜け出る事の出来ない【ドロ沼】の戦いに引きずり込む結果へと進んで行くのである。そして国内にあっては良識ある平和主義者・自由思想家・労働運動を含む平等・対等な人間関係を希求する人々、そして当然社会主義・共産主義を希求する人々等、社会進歩の為奔走した善意の人々又は宗教家、これら全ての人々が皆、危険思想を持った犯罪者として【非国民】のレッテルを貼られ【治安維持法】の下、【特高警察】の抑圧・弾圧を受け時には無残にも【なぶり殺し】に遭うと言う【非人道的暴挙】にさらされそれが日常茶飯事行われていたのだ!。そしてこれも皆【軍事ファシズム】を国是として国民を【侵略思想】へと駆り立て統制し国家としての戦争を【正義の戦い】と言いくるめて破滅への道を突き進んだ当時の【軍事独裁政権】が【憲政史上】に刻んだ【最悪の愚策】恥ずべき【汚点】であった。一つの思想に染め上げられ、それを【唯一無二】と信じ込ませ【統制・誘導】する権力の常套手段こそ【人の心の掌握】である。そうした策動の具現化としてその【魔の手】は我々音楽に携わる者、芸術に携わる者への【強制】によって【有無を言わさず】担わす事を責務とさせたのだ。そうなっらもう今臨在拒否は出来ない!。もしそれを拒否すれば、たちどころに【非国民の汚名】を着せられ、その生命は【風前の灯火】となるだろう!。我が国はかれこれ71年前までそんな【恐怖の帝国】であったのだ!。たかだか71年前までの話である!。【国威発揚】を推し進め世の中には勇ましい【軍歌】のみが流れポップス・ジャズは【敵勢音楽】として禁止、クラシックでさえ国策にそぐわぬ内容なら発禁、我々音楽家は国民に向かって【お国の為に奉公しなさい!、お国の為に死になさい!】とそれだけを歌わされるのである。さてそうした【気に恐ろしく、おぞましい】時代は戦後我が国がようやく身に付けた【民主主義】の価値観により払拭された筈であったが昨今又、こうした【暗黒の時代】への回帰を目論む【歴史の教訓】を無視した発想が【支配階級】である自民党の中枢に蔓延る傾向が顕著に示されている。戦後我が国存立の原点である平和憲法の精神を踏みにじり立憲主義を放棄して集団的自衛権行使容認へと舵を切り、緊急事態条項を新設して法律を超越して有事の際は総理大臣に指揮・命令権を集中一元化、国民の意思を無視して強制的にその意に従わせる。そんな発想が現に自民党では【憲法改悪】の案文として検討されているのだ。これまさにナチス・ヒトラーが定めた【全権委任法】と同一である。私は思う!。こんな【時代逆行の暴挙】を絶対に許してならないと…!。参院選に向かって安倍晋三もどうやら戦闘モードに入った様だ。…ならば我々もこの【反動暴走政治】を推し進める安倍晋三とそれに追随する【自公とその補完勢力】を退場させる戦いの準備を万端としよう。特に私は音楽家の端くれとして、かつて歴史の只中で心ならずも表現の自由を奪われ悪しき戦争への【牽引役】を【有無を言わせず】背負わされた数多の先人・先輩の無念を心に帯して歴史の歯車を反転させようと目論む【自民・公明及びその補完勢力】に絶対に負けない気概を持って今夏の参院選に臨むつもりだ。そしてそれこそが我々音楽家に【課せられし使命】であると確信している。
(ルチアーナ筆。)
☆芸術に携わる者は
有名無名を問わず常に
【反権力】を貫くべきである。
ピカソがカザルスが
そうであった様に!。
そしてR・シュトラウス、
ショスタコーヴィチが
時の権力に
何を持って立ち向かったか!。
それを深く知る事だ。