【衆院議員の定数削減は消費税の引き上げを国民の皆さんにお願いをする訳だから我々国会議員も自らが身を切る改革に着手をするその第一歩としてそれを真剣に打ち立て実行して行かなくてはならない!まさに政治に於ける試金石たるものだと確信している。】これは民主党政権、最後の首相、【野田なにがし】の以前からの主張である。しかしこれには実の所全くと言って良い程の何んの道理も又、日本の下院(衆議院)の議員数は多過ぎるなどと言うこれも又大嘘が何故かその主張の軸となっているので、私などは唖然として開いた口が塞がらないでいる所なのである。統計学上の見地から言ってもそうだが簡易国勢調査の速報値から鑑みても我が国の下院即ち衆議院議員の数は欧州の主要各国、英、仏、独等々に比して多過ぎるどころか寧ろ少ないくらいなのである。お疑いなら是非お調べ願いたい。即ちこうした俗に言う【定数削減論】なるものは消費税引き上げと言う国民生活無視の政策実行の方便として使われているに過ぎない一種のパフォーマンスなのであって国民に取っては寧ろ害悪となる危険すらはらんでいるのだ。今の選挙制度はご承知の通り衆院においては【小選挙区比例代表並立制】を採用している。…がしかしこの制度、おおよそ【民意の反映】とは程遠い不公正な制度なのである。だいたい全体の得票率が四割を下回っている自民党が議席数だけは八割を超えて獲得している現状は誰が見ても聞いてもおかしいとしか言いようがあるまい。それを何んとか補完する為導入されている比例代表枠、【定数削減論】ではこの最も民意を表す指標たる比例代表枠を先ずは大きく減らそうと言うのだから呆れてしまう。即ち民主党、又は自民・公明・維新など、この点に付いては国民にその問題点に付いて口を噤み何が何んでも意味もなく議員の数をただ減らせば良いと言う暴論を繰り広げているのである。【定数削減は身を切る改革】などでは絶対にない!。それを言うなら先ず年間総額320億円にも昇る【政党助成金制度】をキッパリ廃止し政党が税金を山分けする様な行為はすぐにでも中止すべきである。因みに日本共産党だけは憲法違反のこの制度に反対の立場から受け取りを拒否している。要するに現在言われている【定数削減】は民意の反映を益々困難にさせ【体勢翼賛】を助長させる危険極まるもので、国民の無知を良い事にこれを推進するなど本来【言語道断】な所業なのである。だがそれでも尚且つ【定数削減】を言うなら百歩譲ってその前に選挙制度をしっかりと民意を反映させる公正な制度、即ち全議席を【比例代表制】で選出する様に公選法を改正すべきである。それなら選挙実施ごとに度々【一票の格差】問題で訴訟が起きその度に【違憲状態】との判決がおりる事もただちになくなるのであり民意は正しく議会の構成に反映されるのである。【決められない政治から脱却して決められる政治へと変貌したのは小選挙区制を含む政治改革の賜物】などと、たわけた事を言っている輩もいる様だがそんな【天に向かって唾する】様な戯言はもう良い加減にやめてもらいたい。諸兄もお分かりの様にその【決められる政治】の正体こそ小選挙区制によってもたらされた【マヤカシの多数】によって強行された秘密保護法”戦争法”TPPに挙句は憲法改悪の企みである。議員の削減は決して改革ではない。はっきり言えば時の政権に対する批判勢力の議員の数を減らしたい策謀なのである。自分達は小選挙区制の下、偽りの多数を維持、比例代表の議員を減らして反対派を駆逐、【体勢翼賛】のご都合議会で全て最初から【結論ありき】のお手盛り国会を形成、好き勝手な事をやれる状況を作る。これが【自らが身を切って改革を断行する】と言う【議員定数の削減論】の悪しきカラクリである。絶対に騙されてはならない!。比例代表枠を削減し善意の意見、権力の横暴をチェックする為の議席を切り捨てるなどの身勝手は決して許されるものではない。議会・議員に求められる本質的課題は議員の定数削減ではなく、議員の質的向上をはかる事だ。我々国民に取って不必要な議員とは権力を背景に小選挙区制と言うイカサマでかすめ取った議席にあぐらをかき、国民を小馬鹿にする様な暴言を吐いたり、金の亡者と化し利権をむさぼる事に血道を上げ行政のあるべき姿を捻じ曲げたり、汚らわしい不倫騒動を巻き起こすふらち千万な【ゲス野郎】議員達である。【消費税増税と引き換えに議員は自らの身を切り定数削減を断行する事が国民に対する礼だ。】などとは飛んだ屁理屈であり事の本質から国民の目をそらす為の暴論である。又その言い方がさも国民目線であるかの様に装っている事にも私は怒りを禁じ得ない。この様な事を行えば、国民は【消費増税の苦しみ】を課せられ挙句の果てに【定数削減で少数意見の切り捨て民意の剥奪】の二重のリスクを背負う事となるだろう。しつこい様だが重ねて申し上げる。日本の議会、取り分け下院(衆議院)の議員数は多過ぎるどころか少ないくらいなのだ。削減より寧ろ増員すべきであり、それはあまねく民意を議会に反映させる為に不可欠な要素である。これだけは明確にしておきたい。極端に民意を歪め、偽りの多数で【何んでも賛成!】の御用国会に仕立て上げる小選挙区制はただちに廃止すべきである。そして比例代表制を軸とした民意が正当に反映される民主主義の王道たる選挙制度に作り変える事こそ【真の政治改革】に相応しい道筋である。【身を切る改革】と言う【嘘】を撒き散らす議員だけは党派に関わらず信用するに値しない!。私はその事を心からうったえておきたい。今まさに言われている【身を切る改革】の正体とは【消費増税】はそのままに、さもさも国民へのせめてものお詫びの印とでも言いたいのか!しかしその実態は【議員定数の削減】による【民意の切り捨て】に他ならないこの現実である。我々はこうした策動にこれからも鋭い批判の目を向け続けなくてはならないのである。
(ルチアーナ筆。)
★正当助成金の年間総額は
約320億円であるが
それを日本共産党が
受け取らないのを
良い事にその分も含めて
言わば他の政党が
談合して【ネコババ】
している様な状況だ。
これで【身を切る改革】などと
よくも言えたものだと
私は思う。この点は
民主も自民も【同じ穴のムジナ】
である。
我々の納めた税金が
支持してもいない政党にも
自動的に配分されるなど
【思想・信条の自由
政党支持の自由】を完全に
侵す【憲法違反】そのものだ!。
これを是正もせず
【定数削減】など
もってのほか!である。