期待せずとは…!不勉強の裏返し”。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

民主党・維新の党の統合、新党結成への合意がなされた。これで五野党合意に基づく参院選での選挙協力・共闘実行の流れが一気に加速するものと思われる。これは昨年の戦争法強行に端を発し数多のそして善意の市民団体のバックアップと共に【野党は共闘を!】と言う国民の圧倒的な意思を体して行われるまさに画期的な運動の成せるところだ。しかしどうだろう。マスコミの世論調査などに見られる傾向はこうした本質的な民意動向に水を差し政治的前進を引き留める方向に意図的に誘導するが如き編集が多く見て取れるのではないだろうか!。特に民主党・維新の党の統合に付いてはこれによって出来る新党に付いて【期待しない】と言う調査結果をことさらに強調して論調している様でその方向性に私は唖然として息を飲んだ。確かに元々民主党出身者議員の多くを抱える維新の党が民主党に里帰りしただけだと踏む向きが多数を占め何も変わらないではないかとネガティヴに論ずる風潮が大勢だとは言えなくもない。だがこうした世論調査の結果は多分にマスコミの誘導すり込みに起因していると私には思えてならない。【民主党主導の統合は選挙目当てで与党攻撃だけに終始し建設的な提案や対案を出す事もしないのは反対の為の反対で期待出来ない。】…っと。何か自民党の幹部が述べているかの様な論調が国民からの意見、世論調査の結果から導き出されたと言う様な結論付けをしているのだ。しかしもしそれが本当に世論の大多数の意見だとするなら、それこそ我が国の未来はない。もうおしまいである!。即ち上記の様な論調ほど危険極まる事はないと私は言いたいのである。もし万が一にも野党が与党攻撃・批判をする事を全て放棄し与党提出の法案に諸手を挙げて賛成だけしている事になれば、もうその時から政策へのchecks and balancesは完全に機能不全に陥り戦前戦中の【体制翼賛】政治の恐怖の時代への逆戻りとなってしまう。又、口を開けば【対案、対案!】と言う愚かな考えは戦争法の様に立憲主義を破壊する悪法においてもその憲法無視の土俵に共に乗って戦争のやり方、方法論を議論しろと言うとんでもない話へと結び付いて行くのである。本来そんな時野党が成すべき事は立憲主義に基づいて平和に対する悪しき挑戦を論破し悪法を廃案に追い込む事、それこそが民主主義の大義による【対案】そのものなのである。その事を絶対に忘れてはならない。【新党には期待出来ない。対案を出さないのは建設的野党とは言えない】などと今の政治状況を直視する事もなく論調するのは自らの不勉強をさらしている様なもので全くの【裏返し】的言い分なのである。日本人は今やそこまで馬鹿になったのか?。もしそうなら何んと情けない事であろうか!。目も当てられぬ。【安倍暴走政治】を良しとするなら、そう言う国民はそれはそれで良い。政治的信条の自由は保障されているのだから…。しかし私は真っ平ご免である。政党政治は民主主義の王道であってそれを無視して政治変革の実行などあり得ない。今、【安倍暴走政治】に終止符を打ち立憲主義を取り戻す為の道はただ一つ民主・維新・共産・社民・生活の野党五党による【野党共闘】を大勝利へと導く事が絶対不可欠である事、これに揺るぎはない!。国民はもっと勉強をしなくてダメだ!。ろくに考えもせず自民・公明・おおさか維新などに投票していては結局最後に自分で自分の首を絞める結果となってしまう。ゆめゆめそれを忘れないで頂きたい!。私が言いたい事はまさにそこに尽きるのである。
(ルチアーナ筆。)
★今日も又、もう一度
言っておこうと思う。
私の様に【音楽『芸術』】を
生業にしている者は
【高度に政治的】で
あらねばならない!。
過去の歴史における
悲惨極まる戦争の惨禍の中、
抑圧に喘ぎ、心ならずも
【国威発揚】の為
軍歌を歌い、国民に国の為に
死ねと説いた。
それが71年前までの
音楽家の定めであった。
二度とそんな誤ちを
この国でさせてはならない!
その先頭に私達が立った時
その政治的行動は
【安倍暴走政治】を
止める事、ここに
行き着くのである。