民主・維新両党が統合、新党結成の方向で合意した。はっきり言って今更新鮮味はない。現在維新の党に所属する衆院議員の多数を占めるのは、元々民主党に所属していた人物達であり一時的とは言え、橋本 徹の人気にたより当時政権から転げ落ちた瀕死の民主党から逃亡して維新勢力に加担した本来、民主党からすれば裏切り者の里帰りみたいなものであるのだから国民からすれば散々ゴタゴタを続けた挙句、元の鞘に戻っただけと写っても仕方のない所だとも言える。しかし私は現在の政治状況に鑑みれば必ずしもそうとばかりは言えないと思っている。何度も指摘している様に今最も国民に取って憂うるべき事は【安倍自公連立政権】の暴走ぶりの加速が益々顕著となり我が国のあり様が戦前戦中回帰の方向へひた走る様相を呈して来ている事にある。だがこうした策動にストップをかける手段として野党第一党と第三党である民主・維新両党が一つにまとまれば、それはそれで一定のインパクトを持って受け止められる事に間違いはない筈だ。そしてそれに当面の最重要課題である今夏の参院選における【野党共闘】の要となる一人区での候補者調整が一気に軌道に乗れば今俗に言われている【一強多弱】の状況を完全に崩せる事も可能となり俄然、政局は大いに激変する事もあながち不可能とは言えなくなって来る。今回共産党の大胆な取り組みでほぼ全ての一人区で【戦争法廃止】【立憲主義の回復】を基軸とする選挙協定が結ばれ【民主主義の大義】を国民に対して明確に示し独自候補を下ろして民主党基軸の【野党統一候補】を全面支援する事が提示され、これに社民党、生活の党も呼応する形で野党五党が協力をする合意が形成された。これはやはり選挙の勝敗に少なからぬ影響を及ぼすに相違ないのだ。自民・公明両党、おおさか維新の会などの【反動暴走連合】はこの動きを見るや、途端に【野合】だの【選挙目当て】のごまかしだ等と、国民の怒りをよそに、ふざけた悪罵を投げつけて来ているが、個々の政策云々の前に憲法を踏みにじり戦争法の制定をごり押しして立憲主義を根こそぎ破壊しておいて、先ずそれを正常な形へと再生させようと共闘に踏み切った野党に対して、これを口汚く批判するなど神をも恐れぬ所業、【言語道断】の極みであると言ってもまだ余りある破廉恥ぶりとしか言いようがない!。元々自民・公明だって片や創価学会の票を頼る為、片や権力にしがみ付く事への打算的執着の為【野合】した訳で野党に対して厚かましくも【野合批判】など言えた義理ではないのだ!。そこへ持ってきて安倍晋三も又、自らの独裁的政治手法を強固なものにする為、いよいよ衆参同時選挙に踏み切る算段をしている様でもある。野党の参院選における【共闘】に混乱を与える為、準備不足が否めない衆院総選挙をこれにぶつけ与党有利の状況を作り出す思惑だ。【奇策は奇策】だが、それを【愚策】に変える国民の怒りは決して少なくはない。そしてもう一つ顕著な動向はいつもの事とは言え、またぞろ産経・読売などの【自民党の召使い報道機関】が何かに付け野党共闘に難癖を付けて、その国民的評価を貶めようと躍起になっている事だ。ジャーナリズムの根幹である権力に対する批判精神をかなぐり捨て、その権力の小間使い・広報機関に成り下がった産経・読売は今や完全に自民党の機関紙と化してしまっている。こんな【体制翼賛ジャーナリズム】の台頭をこれ以上許せばそれも又、日本の危機に拍車をかける事になるのは必定だ。確かに【野党共闘】に危うさがないかと言えばそれを皆無とは言い切れない。民主党は政権を担っていた時期に幾度となく呆れる様な醜態をさらした事も事実あった訳でその信頼失墜を今だ払拭するに至ってはいない。しかしこれだけは言える。彼等は少なくとも安倍晋三の様に立憲主義を破壊して恥じぬ様な事、即ち憲法を足蹴にする様な真似だけはしなかった。要は日本の民主政治の根幹は安倍内閣発足までは揺らぐ事なく尊重されていたのである。だがそれが今、かの人物により崩壊寸前に追い込まれている現状を垣間見る時、やはり対抗勢力の構築は急務となるのだ。そしてそれを担う中心に民主党はやはり欠かせないのである。自民・公明・おおさか維新も必死であろう。憲法改悪の目論見を達成する為、なりふり構わぬ攻撃をして来る事は明らかだ。だが我々善意の国民は決して屈しない!。数多の市民団体と野党各党がまさに連帯して【安倍暴走政治】を終結させ、その補完勢力たる【おおさか維新の会】にはご退場を願う事。この戦いはまさに民主主義を守り発展させる正義の戦いなのだ。民主主義を守る為の戦い【対決”】の時が今まさに到来したのである。国民が願った【野党は共闘】をの願いが叶った今、それを大きな成果へと結実させるのは次に我々有権者の重大な責任である。その事を胸に秘めそしてその為の行動を決して怠ってはならない。最後にはこれは誰あろう我々国民自身の命と暮らしを守る為の戦いなのだから…!。
(ルチアーナ筆。)
★次期国政選挙では
【自民党には天罰を!公明党には
仏罰を!おおさか維新には
永久に退場を!】これを
スローガンに掲げたい。