遅ればせながら昨日、【スターウォーズ・episodeⅦ”】“フォースの覚醒”を見た。全投射面スクリーンを配するIMAX方式による3D上映での鑑賞であった。流石にこの方式では醸し出される超立体音響と眼前に広がる3D大画面に圧倒される事この上ないが、やはり何かこうした上映方式が俗に言うところのリアリティーとはかけ離れたもので精神的にナチュラルで心地よく居られるかと言えばそれはだいぶ違うとしか言いようがない。基本的に映画は2Dで良い。それが私の結論だが私のオーディオ&ビジュアルルームも又9・1stereoに対応するもスクリーン再生は生粋の2Dである。さて、それはともかく久々の【スターウォーズ】だがその内容は決して戴けるものではなかった。やはり本来episodeⅥで一つの壮大なストーリーが完結した後にそれを超越する新たな物語を展開するのは並大抵の事ではないと言う事か。ハン・ソロとレイアの間に生まれた息子が暗黒面に取り込まれて新たな悪の先鋒を切ると言うのも余りに唐突の感を否めないし【フォースの師】となったルークがその息子の教育を担うも失敗、それを悔いて姿を隠すとは、あの【帝国】との死闘で精魂を傾けて献身したジェダイの英雄のあり様としては何んとも気弱なイメージが拭えない。新たに【巨悪】が銀河に横行するそのプロセスを描きそこでのジェダイの役割を知らされずここまで話が前のめりになってしまったのでは中々説得力は持ち得ない。魅力溢れるキャラクターや登場人物の関わり方も前シリーズまでの複雑ながら切れの良い【くくり方】に比して何んとも単純・単調である。しかし最もこれら全てがこれから展開する物語の大きな伏線だとするならば一定の理解が出来なくもない。まだご覧でない方もいるやに思う状況で映画の内容を事細かく記すのも甚だ無粋と言うもの!。この辺で止めておく。だがいずれにしても映像の卓越したクォリティー、見事な音響演出とシリーズの初演から既に四半世紀をとうに経て今日新たに描かれた【スターウォーズ】の世界観はその作品自体の【出来の良し悪し】もさる事ながら映画史の流れの中で今や巨大な存在感を呈している事は間違いない。…っと言う事は即ち、この新シリーズが如何なる形で【エンドロール】を敷くか?そこまで又、我々本シリーズのファンはこれを見続けなければならないと言う事を意味する訳だ。見終われば2時間30分瞬く間の【映像マジック】にあれよあれよと言う感覚で引き込まれたひと時であった。
(ルチアーナ筆。)
☆CGの成果は抜群の効果を
生んで、スピーディーなその技術は
まさにデジタル技術の黄金期を
物語る出色の出来である。
この作品ほど、大画面が
似合うものはない。
これからご鑑賞の方は
出来るならば、なるべく
大画面で、そして音の良い
映画館を選択される事を
お薦めしたい。