はびこる不誠実!。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

【世も末】である。何度こんな思いに駆られる事やら情け無いばかりのこの【世情の有り様】、脱力感、虚無感に益々苛まれる思い【ひとしお】である。政治、芸能、おおよそ世の中の流れをリードする最先端分野において、今この時ほど劣化著しい状況が見て取れる事はないのではないか?人として生きる根源たる実直さはかなぐり捨てられ、勢いと過信に乗じ見境いのない【おごり】と【無分別】をさらし尚、それでも許されるとでも思ってか【常軌を逸する】が如き言動は止まる事を知らない。【不倫騒動】の渦中にありながら何一つ責任ある態度を示さないどころか世間の批判をよそに、ズルズルとその不誠実な態度と行動を改めようともせず寧ろ引き続けての【不貞三昧】、芸能界きっての【下衆野郎】!。
名前を口にするのも汚らわしい限りだが昨今も【Mステ】に出演するなど、その【厚顔無恥】ぶりだけは健在のようだ。相手のベッキーも今からすれば相当な【したたか女】だが先ずは本来、男が【オトシマエ】をつけるのが筋と言うもの。全く持って常人には【理解不能】である。さて又政治の世界に目を転ずれば、これ又噴出した自民党お得意の【金権腐敗政治】。安倍晋三の懐刀、甘利明・経済再生”TPP担当相の【口利き金銭授受疑惑】。安倍晋三は施政方針演説で都合の良い数字を挙げつらい自らの実績とやらを誇らしげに述べると言う相も変わらぬ【破廉恥】ぶりをさらしていたが、そこには我々庶民の生活実感とは程遠い、実態とかけ離れた単なる【自画自賛】の茶番劇の台本読みを無理矢理、国民に強いる【強権暴走政治】の押し付け体質が益々加速する最悪の状況がまさにあらわになっていた。…がそれに輪をかけて多額の金を受け取り本来あるべき行政の公正なあり方を捻じ曲げる【金権体質】が今だ根深く自民党政治の根幹を成している事が噴出した事、しかもそれが安倍内閣の最重要閣僚たる甘利・経再相を取り巻く疑惑である事はまさしく驚くべきゆゆしき事態である。周知の通り彼はTPP交渉の実質責任を一手に担う立場の重要ポストにあり、今日未明にもダボス会議への出席の為日本を留守にし機上の人となっている。もっとも明日には帰国と言うハードスケジュールなのだそうだが、しかしかかる金銭絡みの疑惑に何んの明確な答えも真相解明の手はずも国民の前に示す事もなく国際会議へ出席する事など、いやしくも一国を代表したその立場として本来全く相応しくない事は明白なのである。国会はこれより28年度本予算の審議と言う重大局面を迎えるが、ただでさえ国民の生活を犠牲にして軍事優先、大企業優遇、増税と低福祉、アメリカべったりの庶民イジメ予算にTPPによる社会制度の根底を根こそぎひっくり返そうと言う暴挙まで付いて回るこの様な【反国民的予算】が通る事は実に憂慮すべき事態でありその中核に【金権腐敗政治】の推進役がそのまま居座るなどまさしく【言語道断】な事であると断じざるを得ない。こうして諸々の事項一つ一つに鋭く批判の目を向ければ、そこに垣間見えるのは残念ながら数多に【はびこる不誠実】な振る舞いのそのおぞましき事態である。【常識】、【良識】、【誠実】そんな言葉は今や【どこ吹く風】。自らの欲求が満たされるなら【非人間的行為】もあえて辞さず、【嘘】でその場を言いつくろい、他人を【欺いても】も恥じる心とて持ち合わせていない!。【権力さえも『金』で動かし】不正を隠ぺいして【私服を肥やす】。こんな輩がウジョウジョと増殖し世情を汚して我が物顔でうごめいている。全てが【異常】だ!。
極め付けとも思える程【はびこる不誠実】。この流れを包括的に払拭しない限り我が国の将来は決しておぼつかない事、これはまさに明らかだ!。21世紀も始まって16年、まだ序の口である。…にも関わらず【世も末】だ!などと嘆きたくなるこの状況!。さて如何する!。思案しても仕切れない。何んともお粗末な世の中になった事か!ため息が出る事しきりである。
(ルチアーナ筆。)