昨年末、押し迫った12月29日山崎育三郎から、かれこれ四年半ぶりに安倍なつみ【敬称略】との結婚を伝える長文の報告・告知がLINEにて送信されて来た。この日は既に入籍を果たし結婚したとのマスコミ報道が先行し私も当然その事実は聞き知っていた。文面で育三郎は私に対する多年に渡るいわゆる【ご無沙汰】を詫び又本来はマスコミ報道の前に直接、私には本件に付いて報告するつもりであった旨を明記、詫びの言葉が重ねられていた。かつて日本のアイドル界を席巻した感のある安倍なつみと今や我が国のミュージカル界きっての若手人気役者として確固たる地位を占めている山崎育三郎の結婚である。マスコミ各社が色めき立つのは無理からぬ事であろうから諸々と彼ら二人の思惑通り事柄が進行して行くと言う訳には行かないのは当然と私も理解はしている。従ってその様な事は何も気にしてはいない。結婚式&披露宴は二人のスケジュール上の関係もあり当面行う予定はなく時期を見て改めて準備、開宴するつもりであるとの事。そしてこの私にもその節には是非【出席】を…との事も明示されていた。『その招待を受けるか如何かは今、俄かに判断出来ないが…。』とにかく私は育三郎の身長がまだこの私より遥かに小さい頃から知っている人間であり、そして今彼が【歌い手】として確立した地位の【礎】を築くスタートラインで最初にそのスイッチを入れた人間でもある。尚且つ今は彼の【勉強不足】を明らさまに指摘してやまない【意地の悪い評論家まがい】の人間でもあるのだ。感慨も又、遥かに深いものがある。しかし【慶事】に対しては何んのためらいもなく祝意を表したいと思う。要はこの後社会が注目する中、彼が【歌手】として【演じ手】として【表現者】として確実な成長を遂げ【一寸の隙もない】見事なまでの舞台を作り上げてくれれば私はそれで何んの文句もないのである。彼が表現者として担わなくてはならない責任は結婚によって己を取り巻く環境にそれなりの変化をきたす事が否めないであろうものの、それを一切オーディエンスに対して悟らせない事、オーディエンスには育三郎が結婚しようとしまいと関係はないのだから…。ひたすら舞台上の育三郎に期待するのは納得の行く【演技】と説得力のある【歌】それのみである筈!。それをわきまえてくれれば決して失敗はきたすまい。まぁ~これは新婦の安倍なつみにも、そっくりそのまま当てはまる事であろうが…。【芸能人同士の結婚】とかくその動向は注目の的となるのだろう。しかし私は【山崎育三郎&安倍なつみ】夫婦のプライベートなど何んの興味もない。あるのは夫婦揃って今後、【表現者】としてどれだけ価値ある仕事をしてくれるかどうか!。その一点だけである。彼はLINEで「今後共一生懸命に仕事に邁進するので先生(私)にはどうかいつも私達を見守っていて欲しい。」とあった。その言葉のまさに前段は彼が実践の場で証明して見せてくれれば良い事。それに対して私は【歯に絹着せぬ】論評を加えさせてもらうつもりである。最後にこの際もう一度言わせてもらう。「育くん!君はクラシックの世界をも経験し数多の先生方の教えを受けた身である事を決して忘れてはなりません。いつも【礼を尽くし】その上で現在の地位の在るべきを認識しなさい。それが【表現者】である事と合わせて【人間】として一重にも二重にも大切な事だと知りなさい。」以上である。
あとは身体を厭う事、二人支え合って日々健康で過される事を願っている。とにもかくにも【菊田一夫・演劇賞】に恥じぬ舞台をどうか体現して欲しい!。『TVドラマも良いが…ほどほどに!。とにかく勉強しなさい!育くん!わかった!!』
(ルチアーナ筆。)