振り返って…! | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

今年を振り返って見れば何んとも、その経過の速さに今更だが驚きを禁じ得ない。親父の介護に明け暮れする中、その親父は深刻な病状と判明するや、およそ3ヶ月でこの世を去り葬儀が終了するや休む暇なく公的諸事項の処理に翻弄される毎日が続き、気付けば季節は秋となっていた。慌ただしく日々の仕事をこなしている内にもう時節は師走に突入。【アッ”っという間】の一年であった。しかしこの間、世情も又慌ただしく、国の行く末が案じられてならない何やら【キナ臭い】方向へと舵が切られた様に思えてならないそんな状況を呈して来ている。親父を含むかつてかの戦争の惨禍を眼の当たりにした世代の人々が次々と世を去る中、戦争の何たるかも知らぬ政治的無知者が何一つリアリティーのない想定論のみを振り回し国民をまたもや戦争に巻き込む状況に引きずり込む事に血道を上げているのが今の我が国の実体である事を我々は充分に理解し警戒しなくてはならない。歴史的教訓を如何に心の糧とし正しく受け留め誤ちは誤ちとして素直に認めしっかりとした反省に基づき未来思考の社会作りを展開する。それこそが個人であろうと国であろうと最も肝要な道理の通ったあり方又それが極く当たり前の論理である。そんな常識さえ【戦後レジューム】からの脱却と清算が必要だなどと都合の良い事を言って戦後70年我々の先輩達が必死で築き上げて来た民主主義の根幹を根こそぎ破壊しようと画策する勢力が今、数の力を背景に世情を我が物顔で操作しようとしている現状を見る時私は背筋が凍る思いをひしひしと感じるのである。時代は流れある種の終結と新たな出発が交互に世情を形成して行くのであろうが、ひとたびその連結の選択を間違えば世は後戻り出来ぬ程の恐ろしい事態へと猛進してしまう。新年を迎え様としているこの時私が新たに思う事…それは一重にこのネジ曲がろうとしている世の中の悪しき流れを微力ながら阻止する為来年こそは奔走しなければならないと考える事である。親父の死を契機に人の世の流れには決して止めどないものがある事を改めて知った。…っと同時にこの世には決して変えてはならないものがある守らなければならないものがあると言う事も深く認識し直した。それが平和・自由・民主主義である。反国民的な勢力【安倍自民党、公明党、おおさか維新】などに負けてはならない。その為に何を成すか来年はそれを問われる年となる。さて今年の更新は本日にて終了させて頂く。喪中に付き私は今期【慶事】は一切行わない。諸兄におかれては良い新年を迎えられん事を祈ってやまない。そして民主主義に取って誇らしい一年となる様共に新しい年に想いを馳せ様ではないか!。
それでは又、来年…。
(ルチアーナ筆。)
☆新年恒例のウィーン・フィル
ニューイヤーコンサートは元旦夜の
毎年の楽しみである。
世界一の音響を誇る
ムジク・フェラインからの中継。
諸兄も是非ご一聴を…!。