対立の構図”。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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橋下徹大坂市長が18日任期を終えて退任となる。昨日は退任の挨拶となる本会議での演説を行った様だが、最後の最後までこの八年来続けて来た自らの政治手法には何んら反省の言葉もなく、既に【反対多数】で決着が付いた【大阪都構想】を新たな視点からもう一度再検討すべきだとの明らさまな表明をするに至っては端から見ていても今更ながら二重三重に厚かましい彼の精神構造が見て取れる誠に見苦しい光景であった。彼は政界を引退すると公言してはばからないが今後の活動に付いては全くのフリーハンドだとも述べており早晩国政選挙に打って出る事は既定通りの方向と見てほぼ間違いはないだろう。何しろ平気で嘘をつく事にかけてはその右に出る者がいない程一級品の無節操ぶりが彼の【売り】であるのだから今更驚きもしないが要は長らくこの様な破廉恥極まる政治勢力の【長】を務めた人間がまたぞろ【劇場型政治】の大風呂敷を広げて有権者を翻弄し何か分からぬ間に【票】をかすめ取り国政に多大な影響を及ぼす様な事が起きる危険の方を私は寧ろ懸念しているのである。だいいち大坂では府知事が【おおさか維新の会】の新代表であり市長は橋下徹の後を継ぐ傀儡者なのであるからして彼の政界引退など誰が信じようか!。彼は早々【おおさか維新の会】の法律顧問にも就任する様だし俗に言う【院政】を敷いて来るべき国政選挙ではその右翼反動勢力としての勢いを全国規模で拡散させる事に全力を上げて来るだろう事は間違いのない所だ。これは今から眼に見える既定路線であろう。自民・公明・おおさか維新の三党で参院の3分の2以上の議席の獲得に意欲充分!。一気に憲法改悪の発議を行いたいとの思惑…既に見え見えである。今頃安倍晋三も笑いが止まるまい!。何せこんな力強い助っ人が現れてくれたのであるから…!。大坂の行政はこの八年間【対立の構図】の只中に置かれ建設的で生産的な議論は殆ど蔑ろにされて来た事は周知の通り、そして今度はそれが収まる暇もなく彼ら【おおさか維新の会】の毒まみれの触手が平和憲法をも蝕もうとジワジワと迫り来る!。実に恐ろしい限りだ!。だからこそ私達はこうした政治状況をつぶさに検証し、平和・自由・民主主義を守る為の心構えを常に強い意思として持ち続けなくてはならない。これがまさに今私達に課せられた歴史的課題であろうと私は思う。決して大袈裟な話ではないのだ!。
(ルチアーナ筆。)
☆【音楽家『芸術に携わる者』は常にそして高度に政治的であらねばならない!】これが歴史的な教訓なのである!。