(ルチアーナ筆。)
自民党所属の地方議会議員によるいわゆる性的マイノリティを秘めた人達に対する著しい侮蔑・人権侵害発言がこの所、後を絶たない様だ。私が住む地域の議会においても【恋愛や結婚は男女のみで成立するのが正常である。ましてや結婚は男女でなければ子供も産まれないし、それ以外の場合を想定するのは少子化の現状に照らしても、その対策を阻害する事に繋がる!】などと時代錯誤も甚だしいとんでもない発言をしかも議会本会議上での代表質問で言ってのけたのであるから唖然とした。当然他会派から猛烈な批判にさらされ、住民からも抗議の声が数多寄せられていると聞く。当然である。そもそもこの種の失言が何故自民党所属の議員によって圧倒的に多く発せられるのだろう?しかしこれはもうこの政党の体質としか言い様がない事なのだろう。選挙中はひとえに頭を下げ票を稼ぐ為には土下座でも平気でやれると言う神経の低俗さ。でも心の中では実のところ有権者など鼻にも掛けず馬鹿にして、いざ当選ともなれば途端に高飛車な上から目線に変貌【議員先生】の名称に胡座をかいてえばりまくる。自民党議員とは例外なくそんなものだ。これは国会議員から地方の村会・町会議員に至るまで大きく変わらない。そんな輩が封建的保守主義に骨の髄まで洗脳され出て来る言葉が俗に言う日本の伝統文化を重んじるとか培われた良識だとかの全体主義的孤立主義。即ち決してインターナショナルな価値観に照らして説得力のない懐古思想に根ざした所から発せられた言葉なのだ。彼らはこうした錆び付いた思考を潜在的に内在していて、それこそが正義で真実であると信じそれに合致しないと見るや途端に民主主義も人権も無視して平気で人心を傷付けて恥じぬ事を行うのである。そう!それが出来てしまうのだ。考えれば考える程恐ろしい限りだ。性的マイノリティを秘めておられる方々はその社会的理解の遅れと何よりもその偏見の眼に長く苛まれ悩み苦しい胸の内を抱え生きて来られた状況に今も尚、変わりないのが大方の現状だろう。まだまだそうした社会的認知と深い理解が進んでいない今、その最先端に立ち本来最もその部分への理解促進運動や啓発に努力邁進すべきは有権者の代表たる議会人の筈だ。それがそれとは全く真逆の侮蔑発言を行い偏見と差別を助長して恥じないのだから恐れ入る。そしてそれらの議員の大多数が自民党もしくは保守系議員なのだ。これは最早【何をか言わんや!】の心境である。しかもその差別発言に少子化対策を絡ませるなど本末転倒にして言語道断も甚だしい。少子化に歯止めがかからぬのは偏に歴代自民党政府が推し進めて来た数多の失政が招いたツケが子育て世代の人々を直撃しているせいである事は今や誰の眼にも明らかだ。法治国家とはすべからく法の下の平等、即ち何人も法の下では一切の差別も受ける事があってはならない事を国是としている筈である。しかし我が国は今支配政党である自民・公明両党の時代逆行の悪政により法治国家のあり方は疎か立憲主義そのものですら崩壊の一途をたどっている。度重なる自民党議員の差別発言も又、こうしたいわゆる【数の力】によって乱暴に強行された【戦争法】の制定と動きを一にする流れの中で成された国民軽視の姿勢の表れ、その典型ではあるまいか!。多様な価値観への無理解に古びた固定観念に凝り固まったその発想からは未来思考の新たな概念やその社会的意味合いなど思いも寄らぬに違いない。自民党政治とはそうした【偏見と差別】を根深く内在した封建社会の産物的性格を持った恐ろしく古い政治体制を延々と続けて行く事に血道を上げて行く事なのである。我々の我慢も最早限界である。こうした自民党政治には国・地方を問わず一刻も早く退場してもらおうではないか!。是非来夏の参院選がその出発点となる事を私は今からそして心の底から祈念しているところだ!。