失笑…! | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

石原慎太郎率いる新党の名称が
決まったとの事。
聞いて驚いた…っと同時に、
【失笑】を越えて大笑いして
しまった。その名は
「次世代の党」だそうだ!。
さて、そのメンバーは?言わずと
知れたロートル集団。全てが全て
前近代的、古い古い錆び付いた
現代民主主義とは相容れない思想の
持ち主ばかり。自民党、安部政権を
しのぐ程の右翼皇国史観的な色彩で
塗り固められた政党だ。いったい
どこが次世代なのだろう?!。
私はここに、かつての
ナチスドイツの陰影すら
感じる。恐ろしい限りだ。
「次世代の党」とは又、大それた
名称を付けたものだが、これだけ
歴史の歯車を後ろ向きに引きづる
事に血道を上げ様とする集団が、
「次世代の党」などと
恥も外聞もなく言ってのける
のだから、我々は呆れるのを
通り越して【失笑】するしか
あるまい。石原慎太郎を頭に
彼らが戦後日本人が必死で構築して
来た平和と民主主義の理念と実践を
真っ向から否定し、
狂信的ナショナリズムを国民に
強要しようと画策する事に
私は断固反対だ。
このまま放置すれば、本当に
若い青年達が戦場にその身を
送られる事になりかねない。
彼らはあからさまに次世代の
若者をターゲットとし、
究極的には「お国の為には
血を流せ!」…っと教える事を
狙っている。集団的自衛権の行使
容認にも諸手を上げて賛成し
自衛隊の派兵にも積極姿勢を見せる
この政党はかつて、身障者の皆さん
を侮蔑し、女性蔑視の発言を
平気で繰り返し言い放った
石原慎太郎の党だ。都知事時代も
大名気取り、月に数える程しか
登庁もせず多額の給与を受取り
後は上から目線で命令一下、
人を操ろうとする。
そんな人物の党だ。
息子の石原伸晃も環境行政の長で
ありながら、核汚染の土壌等々の
処理施設設置に絡み、地元住民の
心を踏みにじり、
【最後は金目でしょ…!】などと
金と引き換えに人の命のやり取りも
当然であるが如く言い放つ始末。
これ全て、この石原一族の国民を
馬鹿にし侮蔑して止まない
厚顔無恥なDNAが成せる技だ。
その親玉、石原慎太郎率いる
「次世代の党」とやらは恐らく
これから最大の自民党政治の
まさに大応援団となる事だろう。
即ち、この集団は強調し合える
政党でも共闘出来る政党でもない。
国民に取っては言論によってこれを
戦い倒さなければ
ならない政党だと言う事だ。
私はこの一連の流れを
【失笑】ものと言ったが、事は
実のところもっと深刻だ。
集団的自衛権の行使容認により
自衛隊員の任意募集は頓挫する。
なり手がいなくなる。
そうなれば、行き着くところは
ただ一つ、徴兵制の復活により
強制的に青年を徴用し日本軍創設へ
向かうと言う事、これしかない。
自民党が推し進めるこの暴挙に
この「次世代の党」は必ずや
手を貸す。今連立を組んでいる
公明党がどれだけ歯止めを
打てるかの問題も含めて本当に我々は
事の推移を直視していかなくては
ならない。
新たに生まれた右傾化の象徴とも
言うべきこの「次世代の党」に
我々は監視の目を鋭くして
対応して行く必要がある。
それこそが日本の将来を、
そして民主主義を
守る事だと私は確信して
疑わない…!。
(ルチアーナ筆。)