ローザンヌの華”。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

この度ローザンヌで開催された
国際的なバレエフェスティバル
【コンペティション】に
おいて我が国の若き青年が
グランプリに輝き、
セカンドには此れ又、我が国の
少女が選出され、もう一人の青年も
含めて都合10位以内に3人もの
日本の若き才能が入賞を果たす
という快挙を成し遂げた事は
誠に喜ばしく、あらゆる意味で
久々の朗報であった。
各々の生活環境も練習環境も
当然違う筈だし時間的枠組みも
異なっていようが、その才能に
たゆまぬ意欲を持って努力・修練
を重ね、磨き鍛えて、この様な
驚異的な成果に結び付けた事は
幾重にも賞賛されて然るべきだ。
昨今、頻繁に言われている、
ゆとり教育の
弊害による学力の低下。文科省も
俄かに浮き足立って
カリキュラムの強化に乗り出して
いるのだが、だいたいかつての
詰め込み教育の行き詰まりを
子供の主体性を如何に是正して
個性豊かな人格を形成するかに
軸をおき始まった、ゆとり教育
の精神を又、後戻りさせる様な
政策変更を頭の硬い役人が
机上の空論をリピートして
なぞってみようなどとは
時代錯誤も甚だしい。学力強化が
悪い筈はない。しかしそれは
子供の個性、言わんや才能を
育む事とついになっていなくては
ならない。芸術やスポーツの
才能に長けた子供にはそれを
伸ばすタイミングが極めて重要だ。
極端な事を言えば、
そのタイミングの時期に机の前に
釘付けになって「因数分解」など
やっていては完全に気を逸する。
【ローザンヌの華】と咲いた
まさに日本の若き才能であり宝で
ある男女3人の青年…。バレエを
学び、大成する為の糸口を得る為の
年月は過酷であったに違いない。
だが彼らが自ら導き出した
今回の成果は決して日本の
基本教育政策によって
生み出されたもの
とはどう考えても思えない。
親御さん、そして周囲のサポート
があってこそ成し遂げられた
ものだろう。
そして何よりその教育投資は
莫大であったに相違あるまい。
ゆとり教育は否定されるべきでは
ない。調和のとれた教育こそ
重要、子供の持つありとあらゆる
可能性を引き出し才能を
開花させる教育機構、環境そして
何より下品な事を言う様だが
金”である。
コンペティションで素晴らしい
成果を上げれば諸手を上げて祝福
するが、ただそれだけでは
話にならない。日本と言う国は
文化芸術に冷たすぎる…っと
言うより頓着が無いのだ。
【才能の育成は個人でやれ。
成果が出たら拍手喝采だけは
いくらでもしてやる。金”も
かからなくて済むから…!】
そんな国が日本だ。芸術家を
育むには金がかかる。個人では
おのずと限界がある。国が
動かなくてはダメなのだ。
「国家財政の立て直しが急務…!」
そんな事は今更言われなくても
解っている。そんな事は
百も承知の上で
私は「国が金”を出せ!」と
言っているのだ。こう言う事に
我々の血税が使われるなら
少なくとも私なら納得がいく。
そうでなせれば日本は
いつ迄立っても
真の文化国家、先進国には
なれない。
【ローザンヌの華】をその
美しく華麗な姿を決して、
あだ花にしてはならない。
そう深く肝に銘じておくべきだ。
日本の政治家も役人も、もう少し
教養を身に付けは如何なものか?
たまには、バレエやオペラでも
鑑賞してご覧なさい…!。
安倍晋三総理大臣!貴方もね。
あっ!チケット代は自費で
お願いしますよ!公務じゃ
ないんですから…。これ以上
国民にたかるのはやめてね!。
(ルチアーナ筆。)

★そう言えば安倍総理、今頃は
ソチで五輪の開会式に出た後、
プーチンと会って何か、
つまらぬ事でも話している頃
なのだろうね。
国会の開会中にも関わらず
一泊三日の
強行スケジュール…?。
良くやるよ!本当に…!。
オバマもオランドもキャメロンも
みんな欠席で盛り上がらない
五輪の開会式にのこのこ
行ったりして…。
脳天気な事!。あっ…そうそう!
ところで習近平とは
会えるの…?!。

☆東京は大雪!13年ぶりの
大雪警報の発令。この一両日が
思いやられる!。