日々、レッスン生への指導を
中心にスケジュールが廻る中、
リサイタルの為の勉強は
欠かせない。当然と言えば当然!。
しかしそれは厳しいと言えば
これまた厳しいのも事実。
クラシックを歌い、それを
お聴き頂く為の、その準備即ち
勉強を積む事にどれほどの時間を
要するか。皆さんには既に充分
ご想像頂けるかとも思う。
まあ~、ただ自らの練習は
基本的に人にお見せする様な
ものではないのだし未完成な
練習過程をお見せしたり
お聴かせしたりする事はやはり、
オーディエンスに
対して失礼に当たるのかと
思ってもいる。しかし反面、
教育者である私はこれも当然
レッスン生の歌に容赦ない批評を
加え、又広い意味では
芸能・芸術に対して常に厳しい目を
向けている訳で、ではその批判精神
の裏付けとなる私自身の
勉強に対する姿勢、或いは日々の
成果をお示しする事はこれはこれで
あって然るべきではないのか
…っと、最近はたと思い立った
ところなのである。
そこで、いつのタイミングに
なるかは今俄かに申し上げる
訳にはいかないが、私自身の
レッスン即ち練習風景を一度
この場にて動画でアップして
みようかと、考えてみたところ
なのである。しかしそうは
言ってもまだ逡巡しているのが
現段階での話なのだが…。
無名の声楽家が自己主張の
一貫でそんな事をしても、
「どなたが参考にして下さる
だろう?。コッケイな話で
終わってしまう割合の方が
はるかに高いのでは…。」とも
考えてしまう。だが同時に
「歌の勉強とはかくあるべきもの」
…っとお示しする事は半世紀近く
歌を勉強して来た人間のやって
おくべき義務なのかな?とも
思うところ実に複雑な心境に
今私は立っている。どうすべきで
しょうな正直な話!。
リサイタルの動員、宣伝効果を
狙って「ぱっと載せちゃえば!」
などと脳天気な事を言って冗談
めかしに私をからかう旧友に
そう言われ、その場は笑って
済ませたが、さて如何なるもの
だろう。笑い話では済まされない
し、そうそう大袈裟な話でもない。
私のつたない文書をこの場で
ご拝覧頂いている皆様へ
いちいちおうかがいを
立てる訳にもいかないし…。
まあ~じっくり考えて
実行するか否かの結論を出すと
しよう!。では今日もこれから
22:00までおおよそ二時間と少し
練習である。レッツプレイ…!
古い言い回しで甚だ恐縮…。
(ルチアーナ筆。)