時代への要請”。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

衆議院の解散が行われない限り
当面、今後二年半、国政に
関わる選挙はない。衆参両院で
圧倒的多数を占める自民・公明
の連立与党が我が世の春を
大いに謳歌し、やりたい事の
し放題、美味しくてたまらぬ
この状況を手放す事など
あり得はしない。だがしかし、
そこで降って湧いた様な事態が
東京で起こった。徳洲会からの
献金に端を発する猪瀬直樹都知事の
電撃辞任だ。子供でも解る様な
嘘八百を並べたて都民への
背信行為を平然と行い一片の
反省も無い様な恥知らずな男に
首都東京の行政を任せられる筈も
無い。辞任は当然であり
刑事責任に及んでも然るべきと
多くの都民が考えているのも
至極当然の事だ。さあ、そこで
後任を選出する都知事選と
言う事になる。しかしこれが又、
都民が思わずズッコケそうに
なるくらいお粗末極まる候補揃い
となるのだから恐れいる。
しかもそのお粗末候補の内
最もお粗末な二人をマスコミが
意図的と思える程クローズアップ
してそのどちらかが当選するかの
様な雰囲気を連日の様に醸し出し
報道するのだから始末に悪い。
MYなる以前、厚労大臣を務めた
経歴を持つ元参議院議員は自民党が
野党時代にその自民党に
見切りを付け離党、除名処分を
受けた人物だ。お年寄りを
差別する悪名高い
後期高齢者医療制度を推進した
張本人でもある。自民党とは
とうの昔に決別した筈の
この人物が事もあろうに、
その自民党の推薦を受けて
立候補すると言うの
だから呆れる。推薦する方も
する方だがそれを平気で受ける方も
受ける方だ。無節操の極み!。
私はこんな人物を信用する事は
天地が逆さになっても断じて
出来ない。かたやもう一人、
あの非自民連立政権の首相を務めた
HMなる人物だ。長らく隠遁生活を
送っていたか思ったら、
あの構造改革路線によって
大企業の横暴と格差社会の
増加拡大を助長させた
無類の厚顔無恥、
地方各地に閑古鳥が鳴く様な
状況を作り出し、人としての
モラルでさえ根こそぎ
踏みにじったこちらも元首相
KJに担がれ、何を血迷ったか
脱原発ただそれだけを争点に
立候補。都知事になりたいそうだ。
旧熊本藩のお殿様、その末えい。
首相になって僅か九ヶ月、
佐川急便からの一億円もの献金が
政治資金として適正なもので
あったか否か…。それに明確な
答えを出せず辞任に追い込まれた
それがHMなる人物だ。
ほとぼりが冷めたとでも
お思いか?。私は決して
忘れないぞ…!。
あ~あ。
こんな二人のスネに傷持つ
いわく付きの人物が
しゃしゃり出て来てそれを
また当選有力候補
だとマスコミが騒ぎ立てる
のだから世も末だ。
オリンピック開催は
既に決まってしまった事
それ自体の賛否は最早問えない。
…ならそれをどう環境整備・調和
の観点で論議し、無駄の無い
大会にするかを問わなくては
ならない。他にも
震災対策、お年寄りの介護・医療
子育て支援、始め首都東京の抱える
問題は目白押しで、いずれも
待ったなしだ。そして
それらが全て都知事選の
争点にならなくてはならない。
脱原発大いに結構!。
しかしこの都知事選を
またぞろ、かの郵政総選挙の
時の様にその事、一点突破で
やられては東京都民にとって
大迷惑だ。今こそ心眼を開く時。
今、我々に求められている事は
何か。それはひとえに都民の、
広くは国民の視線で政治を
しっかりと見つめなおす事。
いやしくも
都知事に成らんとする者が
巨額な蓄財で実のところ、
何もしなくても優雅な暮らしが
出来る様な環境の人物であっては
ならない。庶民感覚の欠落者、
悪いがMY、HMついでにKJこれらの
人物は皆、同類項だ。
東京都知事選挙、1/23、告示。
寒空の下、昨日から公営掲示板が
設置された。候補者のポスターが
明示されるまで、あと数日。
我々は自ら真に思う正に政治に
求める【時代への要請】を
投票する為の硬いそして熱い想い
として抱きつつ、この選挙に
相対して行かなければならない。
この選挙は単に地方の首長を選ぶ
と言う枠を大きく超える
重大な意味を持っている事、
それを夢ゆめ忘れてはならない
のだ。(ルチアーナ筆。)