「聨合艦隊司令長官 山本五十六」 | きなこなかのきのこよ

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映画を観てきました。

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」


相変わらず、何の予備知識も付けずに行きましたが、物凄く面白かった。

二時間半という長い時間だというのに飽きることなく、そして話も分かりやすくて(←これ、大きい)、淡々と進んでいるから頭に入りやすい、見応えのある映画でした。


・・・っていうか、日露あたりだと思っていたし、、名前が数字を使っているからって、そりゃあ東郷平八郎だよ。。

というのは内緒。


1939年から始まり。

日本の陸軍は、ドイツとの同盟を推し進めたいが、それに反対するのが海軍。

ドイツと同盟を結んだら、アメリカにも喧嘩を売ることになり、アメリカの兵力には到底太刀打ちが出来るものではないから。


日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦と勝ってきた日本。

戦争をすれば、国が盛り上がり、そして景気も良くなる!! というのが世論。

だから、アメリカと戦っても、勝てるだろう。

勝てる根拠は、「神風」


・・・・根拠なしの、楽観的観測は今も昔も変わっていない。

というか、これが日本人の民族性とも言うべきか。

アメリカとの国力の差をいかにして埋めていくか、勝つための作戦を・・・。と、言っても、「それは後々考えていく」という辺りも。


ただ、同じくこういった、世論を操作しているのが、マスコミ(新聞社)で、

例えば、ミッドウェー海戦で、惨敗した事実には触れず、アメリカの船を何隻沈めた!! 日本最強! みたいに都合よい記事だけ書いてしまうのも、今も昔も変わらない。

元を正せば、都合の良い発表しかしないのは、政府なんだけど。。


他にも、「後退」 ではなく 「転進」 とか、あくまでも前向きな言葉を利用して、勝っている様に見せる姿とか。

「冷温停止状態」みたいな~、、。

すごく、よく、分かりやすく描かれていたのが面白い。


ドイツとの同盟は、一度は棚上げとなる。

しかし、時代は世界の戦争を推し進めていく。

ドイツがポーランドを侵攻した事から始まる欧州での第二次世界大戦。ドイツの快進撃に幻惑され、世論にも押され、結局、日本はドイツと同盟を結んでしまう


有名な日独伊三国軍事同盟なのですが、こういう流れでの締結だったというのは、知らなかったです。

「日本はドイツと同盟を結んだ!」

というくらいしか、近代史ではやらないので。

ドイツに関しても、もてはやされているけど、実際はヒトラーが率いるナチス・ドイツでユダヤ人の虐殺を推し進めている時。もちろん、日本からはそんな事実は見えませんので「よい友達が出来た!」になるんでしょう。。



そして、ドイツと同盟を結んだ流れより、アメリカと戦わざるを得なくなる。

ならば、早期決戦、早期講和に持ち込むために。と、考え、そして、実行されたのが真珠湾攻撃


「戦争をするならば、終わらせなければならない」


の、ような事を、作中、五十六が言うのだけど、これって当たり前だけど、凄い真理。

国は、戦争をすることだけで、最後、どうするかを全く考えていない。


まぁ、全ては勝つことが大前提でいるから、負ける事など考えていないんだけど。

ただ、現場を分かっていない、軍人官僚の面子や意見が優先で、結局それのとばっちりを受けるのは現場ってーのもまた日本らしくて分かりやすい。


この時代は世論的も、戦争=正義! で、そこにある犠牲のことは、まるで考慮されていないし。

煽っているのは、やはり、マスコミですが。

核もらって、敗戦した今でこそ、戦争=ダメ、ゼッタイ になっているけど、イケイケムードになってたこの時では、戦争すべし! で、世界大戦まで発展していったのは当然の流れだった。というのも分かる。


もし、この人が最後まで生きていたら。。という人の一人でもあるけど、大抵、いい人間は早く戦死してしまうのか、早く戦死したから、いい人間に思われてしまうのか? 

最後まで生き残っていたら、東条英樹然り、戦犯の一人にされていたかとも思うけど。


しかし、この太平洋戦争、日本が勝っていたら、世界情勢は変わっていたかもしれないけど、その後、どこかで暴走があり、やっぱり日本は最終的にどこかで負けていたとは思う。



正月から、いい映画を観たと思った。

太平洋戦争の辺りも、多くのマニアがいたり、それら全てに反論する民族たちも居るし、この作品を批判する人もいるだろうけど。。。二度観たいと、思える作品でした。

これで、、また、歴史漫画を読みたくなったから、暇に任せて読もうと決心。

(歴史の知識を入れたくば、まずは漫画です)。。。