ご無沙汰しております。

 

仕事で忙しくなり、めっきりブログ更新がとまってしまいましたが、元気に過ごしております。

 

さて、いよいよアメリカ大統領選挙が明日に迫ってきました

 

 

最近はニュースを見るとストレスになるので、討論なども見ていなかったのですが、さすがに明日はニュースを追う1日となりそうです。

 

私はアメリカ市民ではなく投票権がないので、見守るばかりです。

 

 

4年前にトランプが当選したときの衝撃は、一生忘れないでしょう・・・・。

 

渡米して一番衝撃を受けたことの一つです。

 

選挙当日は同僚も私も楽しみにしていて(まさかトランプが当選すると思っていなかったので)、そのせいか次の日のショックが大きすぎて、もう会社の雰囲気が暗すぎて暗すぎて・・・泣いている人もたくさんいて。どうなるかと思いました。

 

この日に偶然チームイベントを開催する予定で、バーとゲームセンター(アーケイド)が一緒になったところに行って楽しむはずでした。

 

悩んだ結果、結局行くことになりましたが、これが正解だったのか、チームのみんなの気持ちが少し明るくなった感じでした。

 

さて、4年前の選挙の様子を昔ブログ(当時は別ブログでした)にあげたので、その時の投稿を再度あげたいと思います。

 

 

明日はどうなることやら・・・ドキドキです。

 

 


 

 

猫しっぽ猫からだ猫あたま以下4年前の記事になります猫しっぽ猫からだ猫あたま


 

何という一週間だったのだろう。

 

怒涛の一週間だった。色々な感情が湧き出て、正直疲れ切った週だった。

 

選挙が行われた火曜日から、様々な情報や意見を吸収して、色々な感情が湧き出て、なかなか気持ちの整理ができなくて、まだ考えがまとまっていない部分もあるのだけれど、ちょっとこれまでの経過を振り返ってみたい。

 

自分の中で今考えていることや、アメリカの現地の反応を少しでもお伝えできれば、と思う。

 

 

選挙前を振り返って(月曜日、火曜日)
 

選挙の前日は、緊張や恐れはあったものの、ワクワクする気持ちもあったと思う。

 

様々なメディアがヒラリーの勝利を予想していたからか、彼女が勝つのではという気持ちが自分の中にあったのだろう。

 

いつもよりオフィスを早く出て、「選挙の結果見なきゃ!では明日ね!」といった時には、まさか今のような結果になるとは予想していなかったし、会社の周りでも、期待や希望が感じ取れたと思う。

 

リベラル寄りのカリフォルニアにいるからか、私の周りではヒラリー支持の声が多く聞かれた。


 

選挙の結果が報道されるにつれて・・・(火曜日夜)
 

西海岸の16時や17時くらいから、少しずつ結果が報道されていった。

 

夕食を作りながら報道を見ていたときはまだ早すぎるし、きっとこれからヒラリーが追い上げていくのだと思い込んでいた。

 

しかし・・・

 

予想通りの州でヒラリーやトランプが勝利していくのは分かっていたが、フロリダやオハイオSwing State (激戦州)の結果が報告されるについて、だんだん希望が恐怖に変わっていくのが分かった。

 

1%くらいの差でどんどん結果が変わっていく。しかし、大半は赤に変わっていった。

 

まだヒラリーが勝利する可能性はあるだろうと思っていたが、その予想とは反対に次々にトランプが勝利していった。

 

もしかして・・・

 

ここからだんだんトランプ勝利の可能性を考えるようになった。


気になってチャンネルを変えたり、オンラインのニュースを見てみた。トランプ勝利を予想するメディアが増えていったり、テレビでも「トランプが勢いを増しています」との報道が多くなった


22時くらいになるとだんだん結果が分かってきたような気がして、ショックに包まれた。

 

友達とこの結果に驚いてたくさんメッセージのやりとりが行われた。ニューヨークのタイムズスクエアの生放送は、お祝いの準備をしていたが、それとは裏腹にしーんとしていて、帰る人も多かったようだ。

 

まだ結果はでていないし、明日の朝には変わっているのではないかと思ったが、23時半くらいにはもうその可能性はないと思い、トランプの演説が始まる前に眠ることにした。

 

 

選挙の後・・・(水曜日、木曜日)

 

朝起きて、トランプの勝利が確定したときは、まだ信じられなかった。でも、選挙は終わった。

 

オフィスに行くと、今までになく、しーーんとしていた。皆の表情は暗かった。

 

いつもは”How are you?”と聞かれると、いつもは”Good”とか同様のポジティブな返事が返ってくると思うが、この日は違った。

 

チームのみんなは”How are you?”と言われても返す言葉がなかった。

 

 

その後、この選挙の結果を話し合うための機会が設けられた。このとき感情が湧き出てきた。落胆、怒り、ショックに包まれた。

 

泣いている人もいた。同時多発テロ以来の衝撃だと言っている人もいた。

 

アメリカがいかに分裂しているか、議会が共和党寄りになる影響、移民やマイノリティーへの影響、今後何が起こるかわからない不安など、様々な意見や感情が共有された。

 

外国人としてアメリカで働く身として、私も不安を隠せなかった。

 

 

このように自分の意見や感情を共有し、今後具体的に何ができるか話し合い、アクションにつなげることができる環境には本当に感謝した。

 

皆が政治に関してこれだけ熱心に率直に話せるーこれがなぜかアメリカならではだな、と感じた。

 

どうしようもない感情が、少しずつ、色々な意見を聞くにつれて整理できてきたような気がするのだ。

 

 

 

 

ここ数日の変化

 

トランプは民主的な方法で当選した(選挙のシステムには色々疑問は残るが)。その事実は変わりない。まず、その事実は受け止めるべきだ。

 

その上で、今後気をつけていきたい、アクションをとりたいと思ったことをいくつか挙げていきたい。

 

 

自分以外の意見をより理解する
 

今後は、トランプに投票した人の意見をより深く聞く必要があると思う。

 

実際、今回多くの人がトランプの勝利を予想できなかった。

 

私が住むカリフォルニアや東海岸にいる友達など、周りの意見がヒラリー支持ばかりだったからか、それが大多数の意見だと思い込んでしまっていた。

 

しかし、トランプ側の声・意見を少しでも理解しようとしたり、耳を傾けなければ、分裂したまま・対立したままになってしまう。

 

思い返せば、私は今まで物事を多角的にとらえたり、様々な角度から理解することを最も重要とする軸として生きてきた

 

教科書で習った歴史だけにとどまらず、女性やアフリカン・アメリカンの歴史を学ぶ、同時多発テロの後にはアメリカ研究の授業だけでなく、イスラム研究の授業もとったりと、双方の立場を学ぼうとしてきた。

 

アメリカは一つの国だが、実際は異なる人種・宗教・政治観念の人が集まっており、お互い違う意見をもつのは当たり前だ。

 

しかし、お互いの立場に100%賛同する必要はないが、少しでも理解をする姿勢がないと、分裂したままで歩みよることができない。hateがずっと続く状態になってしまう。


 

身の回りで差別的行為を見つけたら、そのままにしない
 

トランプの言っていることが、実際どれだけ本当なのかは分からない。

 

アメリカとメキシコの間に壁を作るのか、移民への取り締まりがどれだけ厳しくなるのか、保険や同性婚、中絶など、一体何が起こるかわからない。

 

もしかしたら、思ったよりも過激な動きはないかもしれない。

 

ただ、今週当選したばかりのトランプの悪影響が各地で見られているのは確かだ。アメリカ各地でヘイトクライムが急増している。

 

 

ペンシルバニア大学では黒人の学生がGroupMe(グループメッセージのアプリ)に追加され、差別的発言をされたりリンチすると脅された。イスラム系の女性は怖くてスカーフをかぶる事ができないと言っている人もいる。ノースカロライナではKKKの集会が予定されている。

 

今までに数々の差別的発言をしてきたトランプを聞いて、このような発言をしてもする支持者が増えているのではないか。

 

まだ大統領に当選したばかりでこのような悪影響がでているのは確かだ。

 

これに対して、ヘイトクライムに遭遇した人を見た場合の対処法などがサイトに載っている。

 

また、このようなヘイトクライムに遭遇したり、見かけた場合は、何かしらの手段で共有したり相談すべきだと思う。

 

このようなトピックではセンシティブな場合もあり、見て見ぬふりをしてしまうこともあるかもしれないが、ちゃんとどこかで声をあげることが大切だと思うのだ。

 

 

他の人と意見を交わす、ディスカッションできるプラットフォームを提供する

 

先に述べたように、自分の意見やアクションを共有しディスカッションし続けていくことは重要だ。

 

今回の選挙を受けて、様々な思いをアクションにする動きがでている。

 

自分のコミュニティに対してボランティアをする、寄付をする、何かしらのサポートを提供する。こういったアイディアは他の人とディスカッションしたから実現することも多い。