友達が言う、あの人の名を
「私――のこと好きになったみたい」
「えっ?」
自分の中でもその子があの人の事に興味があることは薄々気づいてた
まさか・・・とは思ったけど違うなんて自己判断で決めつけてた
「いつからなん?好きなんって」
「三ヶ月前ぐらいかな」
微笑む彼女の顔を見ていると辛い
あの人のことは違うと思ってた、私の感情違いなだけだそう思ってた
けど、今気がついた。恋だったんだって
「告白する・・・予定」
やめて
「そうなんだ」
痛い
「うまくいったらいいね」
私は笑う
彼女も知らずに笑い返してくれる
応援なんてしたくない
けど、彼女のほうが全てを上回ってる
だから、諦めるしかないんだ――
知らないあの人は笑う
君が優しすぎるから
だから私は勘違いしちゃうんだ
君が・・・君が悪いんだ
私の想いの名前は恋じゃない
きっと憧れね
「なんかついてるぞ」
優しく髪の毛についた糸くずを取ってくれる
君がそんなことばかりするから
「ありがとう」
期待ばかりが増えていく
もう好きになっちゃいけない
あの子が好きなんだもの、駄目よ
邪魔しちゃ駄目よ
泣いちゃダメよ
あの子と君が結ばれるまで
私は泣いちゃいけない
期待もしちゃいけない
だからお願い
優しくしないで
そしたら忘れるから
だから、そんな顔で笑わないで――
期待させる君が悪い
(好きでいたいと想う私を許して)