抗がん剤治療をより安全に！副作用予防薬の最新報告_3H公式ブログ

こんにちは。３Hメディソリューション株式会社公式ブログ担当です。

今回は、抗がん剤治療を続ける上で大切な「副作用の予防」に関する新しいニュースをご紹介します。

治療の大敵「発熱性好中球減少症」とは

抗がん剤治療を受ける中で、患者さんが特に注意しなければならない副作用のひとつに「好中球減少症」があります。これは、体を守る白血球の一種である好中球が減ってしまう状態で、免疫力が下がり感染症にかかりやすくなります。その結果として熱が出ることを「発熱性好中球減少症（FN）」と呼び、重症化すると治療のスケジュール変更を余儀なくされることもあります。治療を計画通りに進め、最大限の効果を得るためには、このFNをどう予防するかが非常に重要な鍵となります。

日本人のデータで確認された予防効果

今回発表されたのは、このFNを予防するお薬「ペグフィルグラスチム」を、日本人の患者さんに使用した際の大規模な調査結果です。乳がんや肺がんなど、さまざまながん種の患者さん約1,500名を対象に調べたところ、このお薬を使うことでFNの発生頻度が抑えられる傾向が確認されました。また、懸念される副作用についても、背中の痛みや発熱などは見られたものの重篤なものは少なく、十分に管理できる範囲であることがわかりました。

安心して治療を続けるために

今回の調査結果は、日本人の患者さんにとっても、この予防薬が安全かつ有用であることを改めて示すものとなりました。副作用のリスクを下げられるということは、患者さんが安心して治療を継続できるという大きなメリットにつながります。つらい副作用を我慢するのではなく、適切に予防・管理することで、より良い治療生活を送れるようサポート体制が進歩しています。