こんにちは。3Hメディソリューション株式会社 公式ブログ担当です。

今回は、体の様々な場所に炎症が起こる難病「エリテマトーデス」の中でも、特に患者さんの生活の質を大きく左右する皮膚の症状に対して、開発中の新しい飲み薬「Enpatoran(エンパトラン)」が、有望な結果を示したというニュースを解説します。

 

エリテマトーデスとは?

エリテマトーデスは、本来、体を守るべき免疫が、自分自身の体を誤って攻撃してしまう「自己免疫疾患」の一つです。全身に症状が出る「全身性エリテマトーデス(SLE)」や、皮膚を中心に症状が現れる「皮膚エリテマトーデス(CLE)」があります。特に、顔などに現れる蝶形の赤い発疹(皮疹)は、見た目にも分かりやすく、患者さんの心に大きな負担を与えるつらい症状です。

 

免疫の「異常なセンサー」を止める新薬

この病気が起こる原因の一つに、免疫細胞にある「TLR」というセンサーが異常に活性化し、免疫システム全体に誤った指令を出してしまうことが関わっていると考えられています。新薬候補の「Enpatoran」は、この異常なセンサー(TLR7とTLR8)の働きをピンポイントで抑え込むことで、免疫の暴走を根本から止めることを目的とした、新しいタイプの飲み薬です。

 

臨床試験で示された高い改善効果

有効性と安全性を確かめる臨床試験では、このEnpatoranを飲んだ患者さんのグループで、皮膚症状に非常に高い改善効果が見られました。皮膚症状の範囲や重症度が半分以下に改善した人の割合は、偽薬(プラセボ)のグループが約39%だったのに対し、Enpatoranのグループでは最大で約91%に達しました。これは、Enpatoranが、これまで治療が難しかったエリテマトーデスの皮膚症状に対して、有効な治療選択肢となる可能性を強く示唆するものです。

 

関連案件:SLEなど免疫性疾患の患者さん対象

 

 

 

※本内容は「難病・希少疾患 情報サイト RareS.(レアズ)」をもとにAIが記事を作成しています。

出典元の記事は以下です。 https://raresnet.com/250623-01/