こんにちは。3Hメディソリューション株式会社 公式ブログ担当です。
今回は、神経の難病「多発性硬化症」の中でも、これまで有効な治療法がなかった症状の進行を、新しい飲み薬が遅らせるかもしれない、というニュースについて分かりやすく解説します。
これまで治療法がなかった「ゆっくり進行するタイプ」
私たちの体の中には、脳からの指令を全身に伝える「神経」という、電気コードのようなものがあります。多発性硬化症は、このコードが傷つくことで、体の麻痺やしびれなどが起こる病気です。症状が急に悪化する「再発」と、落ち着く「寛解」を繰り返すのが特徴ですが、やがて再発はなくても、体の機能がゆっくりと確実に低下していく「二次性進行型」という段階に進むことがあります。このタイプには、これまで有効な治療法がありませんでした。
脳内の「小さな火事」を消す新薬候補
なぜ障害がゆっくり進行するのか。その原因の一つに、脳の中で起きている「慢性的な炎症」が考えられています。これは、目には見えない「小さな火事」がずっとくすぶり続けているような状態です。開発中の新薬候補「トレブルチニブ」は、脳の中まで届いて、この火事を鎮めることができる新しいタイプの飲み薬として期待されています。
障害の進行にブレーキをかける効果を確認
お薬が承認される前の最終段階のテスト(第Ⅲ相臨床試験)では、この「ゆっくり進行するタイプ」の患者さんを対象に、トレブルチニブの効果が試されました。その結果、偽薬(効果のない薬)を飲んだグループに比べ、トレブルチニブを飲んだグループでは、障害の進行にブレーキがかかることが確認されました。これまで治療法がなく、不安な日々を過ごされていた患者さんにとって、これは非常に大きな希望の光と言えるでしょう。
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※本内容は「難病・希少疾患 情報サイト RareS.(レアズ)」をもとにAIが記事を作成しています。
出典元の記事は以下です。 https://raresnet.com/250124-01/