猫のがん(癌、ガン)とは? リンパ腫や乳がんに要注意 -2ページ目

猫の子宮がんの原因

子宮がんの原因はよくわかっていません。


猫の子宮がんにみられる腺がんというがん(悪性腫瘍)は、子宮からさまざまな部位に転移しやすい傾向があります。

猫の子宮がんの治療方法

子宮がんの可能性がある場合は、外科手術を行って子宮を摘出します。

猫の子宮がんを予防するには?

子宮がんを予防することは困難です。


しかし、若いうちに避妊手術を行えば、子宮がんになる確率を低く抑えることができます。

猫の肥満細胞腫

猫の肥満細胞腫は、肥満細胞(体に異物が侵入すると、ヒスタミンなどの物質を出して免疫力を高める細胞)が腫瘍化することで起こる病気です。


腫瘍ができる場所によって「皮膚型」と「内臓型」に分けられ、とくに6歳以上の中高齢期の猫に多くみられます。

猫の肥満細胞腫の症状とは?

「皮膚型」の場合、頭部や首のまわりなど、さまざまな場所にしこりができます。


「内臓型」の場合、お腹(内臓)が膨れ、元気がなくなって食欲が落ちます。また、嘔吐、下痢などの症状が現れます。


脾臓や腸管などにできるものの多くはがん(悪性腫瘍)であり、転移しやすく命の危険性があります。


猫の肥満細胞腫の原因

猫が肥満細胞腫を発症する原因はよくわかっていません。しかし、中高齢の猫がかかりやすく、肥満細胞が免疫反応に関わっていることから、老化による免疫機能の低下などが深く関わっていると考えられます。


猫の肥満細胞腫の治療方法

肥満細胞腫の治療は「皮膚型」の場合、腫瘍部分を手術で切除し、その後ステロイド剤(副腎皮質ホルモン薬)を投与します。


「内臓型」で脾臓に腫瘍がある場合は、脾臓を摘出します。そのほかに、化学療法や放射線療法をおこなうこともあります。


猫の肥満細胞腫を予防するには?

肥満細胞腫の予防はとても難しいですが、日頃から愛猫の体をなでて、しこりがないかチェックし、早期発見・早期治療を心がけましょう。

猫の扁平上皮がん

扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)は、体の表面の皮膚や口腔内(口の中)などの粘膜を構成する扁平上皮に、がん(悪性腫瘍)ができる病気です。白い猫がなりやすく、症状が悪化すると治りにくいので注意が必要です。

猫の扁平上皮がんの症状とは?

扁平上皮がんは、はじめは鼻や耳、まぶたの皮膚が皮膚炎のようにあれたり、しこりや腫れができたり、擦り傷のようなものができます。


症状が悪化すると、ただれや潰瘍がひどくなり、膿(うみ)や出血がみられ、悪臭がすることもあります。