猫の扁平上皮がんの原因
扁平上皮がんの原因としては、長時間、日光の紫外線を浴び続けることが考えられます。
特に皮膚や被毛が白い猫は、扁平上皮がんになりやすいので注意が必要です。
また、猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)などによって免疫力が低下している場合も発症しやすくなります。
猫の扁平上皮がんを予防するには?
扁平上皮がんは、猫が紫外線に当たらないよう室内飼いをすることが予防になります。
しかし、室内飼いの猫でも扁平上皮がんになることがあるので注意が必要です。
特に白い猫の場合は気をつけましょう。
また、普段から鼻や耳周辺の皮膚をチェックし、皮膚があれていたり、擦り傷のような傷口がなかなか治らなかったりする場合は、動物病院で診察を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。
猫のリンパ腫の症状とは?
リンパ腫には、主なものとしては次の2つのタイプがあります。
一つは、胸の周囲に大きな腫瘍ができ、胸水がたまる胸腺型(前縦隔型)リンパ腫です。これは、2~3歳頃の若い猫に発症することが多く、胸水が肺を圧迫することで呼吸困難が起こります。
もう一つは、腸管に大きな腫瘍ができる消化管型リンパ腫です。これは、老猫に多く見られ、嘔吐や下痢が起こって体重が落ちます。また、腸閉塞や腹膜炎を併発することもあります。
猫のリンパ腫の原因
若い時期に発症する胸腺型リンパ腫の多くが、猫白血病ウイルス(FeLV)の感染によって発症します。消化管型リンパ腫の場合、高齢化による免疫力の低下、ウイルスや細菌、ストレス、発がん性物質の摂取、腸管の炎症などが複雑にからまって、リンパ球のがん化を促進すると考えられています。
猫のリンパ腫の治療方法
リンパ腫を治療するのに効果的なのは、抗がん剤投与などの化学療法です。胸腺型リンパ腫の場合は、胸にたまった胸水で肺が圧迫されて呼吸困難に陥らないように、胸水を抜き取ってから抗がん剤を投与します。
猫のリンパ腫を予防するには?
胸腺型リンパ腫を予防するには、原因となる猫白血病ウイルス(FeLV)感染症にかからないように、子猫の頃から確実にワクチン接種をおこないましょう。それとともに、室内飼いに徹するなど猫白血病ウイルスの感染の可能性をできるだけ減らすことが重要です。
一方、消化管型リンパ腫は原因がよく分かっていないため、予防は困難です。したがって、早期発見と早期治療が何より大切です。上記の症状がみられたら動物病院へ連れて行き、検査を受けるようにしましょう。