東京・大阪・名古屋の中学受験国語専門塾
パワー読解新宿・大阪国語
今津です。
新宿で書いています。
うちの教室では、まだ出題されたことのない新刊本で、何の本が翌年の入試ではじめて顔を出すのかをいくつか予想をして置いています。
その中で、愛媛の愛光中を受験したお子さまから「バッチリ出てきました」という報告がありました。
「アルプスの母」
早見和真著(小学館)
甲子園を目指す高校生の男の子「航太郎」とその母親「菜々子」の物語です。
「本当は女の子の母親になりたかった」といういささかキャッチーなスタートを切るこの小説なんですが、横浜から大阪・羽曳野市にある「希望学園」に進学した航太郎が寮に入り、野球部で活躍していく様子が描かれています。
家を離れて遠くで活躍している息子を応援する菜々子の姿と、慣れない南大阪で寮生活を行う航太郎との心の結びつきがうまく描かれています。
片親として航太郎を育てていた菜々子ですが、野球部の父母会にもママ友が出来たりし、まわりのコテコテな大阪人の保護者たちとも打ち解けていきます。
やがて創部たった10年の希望学園野球部に甲子園出場が決まり、なんと甲子園でベスト4に進出します。
航太郎はもちろんですが、母親としての菜々子の心の揺れ動きがうまく表現されていて、中学受験に出題するにはピッタリの内容です。
中学受験の国語といえば、友達との友情を描いているものが出てきたり、いざこざやすれ違いを描いていたり、親子との心情が描かれているものが出題されがちです。
アルプスの母では、子どもの航太郎ではなく母親の菜々子の心情の揺れ動きが中心となって描かれているところに、今回愛光中で取り上げられた理由があるとワタクシは分析しています。
というのも、最近のトレンドとして、解答者である小6生の目線とはまるで違う立場の登場人物の心情の揺れ動きを読み取らせるというものがあります。
国語の小説の読解では、登場人物の心情変化を読み取らせます。
女子のお子さまによくあるのですが、登場人物の気持ちに共感して、そのことによりテストでいい点数を取るケースがあります。
これは国語の読解としては、正しくありません。
日常生活においては、他の人の気持ちに寄り添い共感することは、とても大切なことです。
しかし、それと国語の読解は別問題です。
あくまで、本文に書かれてあることを根拠にして、心情変化を分析し、根拠をしめして論理的に答えることを求められます。
ですので、子を持つ母親の気持ちに共感することは、12歳のお子さまたちにとって難しい場合がほとんどです。
アルプスの母のような作品を中学受験の入試に取り上げることは、すなわち「登場人物の気持ちに共感することで、点数を取る」という現象を阻止することでもあります。
自分にとって、登場人物とまったく同じ気持ちになることはないかもしれないが、本文にそう書かれてあるので、答えはこれだ。
このように考えるのが適当なのです。
自分とは違う立場の登場人物の心情を分析し理解することは、とても難易度の高い行為です。
しかし、この行為ができるということは、一人の人間として大切なことです。
共感できないから理解できないのではなく、共感できるかどうかは別として理解をすること。
これは国語の問題を解くときに大切なだけでなく、社会で生きていく上でも大切なことです。
また、本文で書かれている範囲で論理的に分析して答えることも、大切なことです。
根拠を示しながら順序立てて説明することも、とても大切な行為です。
そこに自分の勝手な憶測や思いを入れることをしてはいけません。
もしそれがOKだというのならば、国語の解答は無限にできてしまいます。
それだと、入試をしている意味がありません。
数年前より首都圏の入試においても、小6生の視点からはおおよそどのような気持ちなのかが想像しにくいような登場人物の心情変化を答えさせる問題が、顔を出しています。
ワタクシがアルプス席の母を出題予想したのも、その視点からであり、今後はその流れが少しずつ増えていくものと考えています。
どのようにして対策をすべきなのか。
これは、日頃からいろんな人物の心情変化の具体例を知っていくことです。
見たことも聞いたこともないパターンを想像して考えることは絶対にできません。
ですので、具体的な話をいくつも知っておくことです。
そのことにより、判断材料が増えますから正しく想像したり考えたりすることができるのです。
そんなに本をたくさん読むことなんてできないじゃないか、という場合は、ぜひうちの教室へお越しください。
メチャクチャ簡単に解決できます。
※この記事をYouTube動画でも配信しています。みなさまラジオのようにお聴きになっていらっしゃいます。よろしければどうぞ。
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