東京・大阪・名古屋の中学受験国語専門塾
パワー読解新宿・大阪国語
今津です。
大阪・十三で書いています。
以前から２０２４年度中学入試の受験率が過去最高っぽいぞという話が巷にあふれていました。
産経新聞の８月８日付配信記事によると、東京・千葉・埼玉・神奈川の１都３県での今春の中学入試の受験率が２３・３１％となり、過去最高だったということです。
また、関西の大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀の２府４県においても、１０・６％と過去１０年間で最高を記録しました。
どうして今、中学受験がこんなに熱いのでしょうか。
一言で言うと、以前と比べて受験がしやすくなっていることが挙げられます。
従来ならば、国算理社の４科もしくは国算理の３科受験がメインで、受験日程の後半になると国算の２科入試となるのが常でした。
最近では、算数や国語、英語などの１科目入試が定着しつつあります。
１科目だからお気軽に受験できるというわけでは決してありません。
その特定の科目がメチャクチャ出来て、明らかに他の子と勝負したら勝てそうだという場合、１科入試はとてもラッキーです。
また、公立中高一貫校などで採用される適性検査型入試も私立中で導入されているケースがあり、以前よりも受験しやすく感じている人が増えていることもあります。
ワタクシは、受験業界が異常なまでにあおりたてているのが理由の一つではないかと考えています。
受験業界の真っ只中にいて、なおかつこのようにＳＮＳであおりたてている当事者のワタクシが言うのはいささかおかしな話ですが、これは事実だと思います。
ただ、公立中はダメで私立中じゃないといけない、とは思っていません。
事実、ワタクシの息子は公立中→公立高へ進学しています。
以前にも書いたかもなんですが、息子の成長曲線や性質から鑑みて、中学受験はまったく向いていないと判断したからです。
今までに何千人もお子さまを見てきましたので、その蓄積と自分の子どもの特性とを照らし合わせて、おそらく高校生になってから本当に力を発揮するものと考えています。（それはほぼ当たっていると現在高１の彼を見て思います）
また、地元公立中はレベルが結構高く、あえてそこを敬遠する必要がなかったからでもあります。
ワタクシがこのような職業をしているのは、自分の力をもっとも発揮できる場所が中学受験の国語だったというだけで、それ以上もそれ以下もありません。
ただ、中学受験を目指すことを決心したものの、国語が足を引っ張って苦しんでいるお子さまに対して、手を差し伸べて引っ張り上げるのが得意だというだけです。
中学受験をさせるかどうか迷っている方がいるならば、次の点をチェックしていただいて、本当に中学受験を目指すのかどうかいま一度ご検討いただければと思います。
・中学受験を目指すには、年１００～１５０万円ほどコストがかかるが、大丈夫か
・自走はムリで、親が伴走しないといけないが、その覚悟はあるか
・男の子の場合、精神的に幼すぎるとあまり伸びないが、そこは大丈夫か
・適性検査型や１科目入試はもともとすごく出来る子を選別していることを認識しているか
・親のエゴや見栄で受験をさせようとしていないか
・「偏差値●●以下なら受験の意味がないからその場合受験を辞める」を本当に実行した場合、子どもはいずれあなたを見捨ててしまうが、あなたはそんなことを言わない自信はあるか
・中学入学後も年１００～１５０万円のコストがかかるが大丈夫か
・「私立に入学させれば塾はいらない」は半分本当で半分ウソなのを認識しているか（塾代は公立の子より割高）
・過度の期待は子どもをつぶしてしまうが、あなたは大丈夫か
いかがでしょうか。
そもそもなぜ中学受験をするかといえば、お子さまが健やかに成長してもらう場を期待しているからですよね。
なのに、中学受験が原因で家庭内に不和が生じるようでは、いったい何をしているのかわかりません。
いま一度よくお考えになり、お子さまの将来のために必要だと最終的に判断なさったら、ぜひ中学受験の世界へ足を踏み入れてください。
そして、踏み入れたものの、国語で足をすくわれそうだということならば、ぜひワタクシのところにご相談においでください。
そういうお子さまをたくさんナントカしてきましたので。
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