入試問題「問:絵を描け」←たったこれだけ?? | 中学受験国語を爆上げする教室「パワー読解 パワー速読」Ⓡ

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今津です。

新宿で書いています。

うちの教室では主に私立中の国語のことを考えて指導を行っているのですが、実は公立中高一貫校を受検なさるお子さまもおいでになります。

私立中にするのか公立中高一貫にするのか、いま検討中だという方に対して、それらの違いと勉強方法について触れてまいります。

【問うていることの違い】

端的に言うと、私立中は論理的思考力とパターン認識を問うています。

この2つについては、生まれついてそれらの力を持っているお子さまもいますが、どちらかというとトレーニングをすれば誰でも力がついてきます。

もっとわかりやすく言うと、どれだけがんばってきたか、を問うています。

努力家が勝つパターンが、まさに私立中受験といえます。

一方、中高一貫校は知っていることを使って気づく力と、気づいたことを的確に表現する文章力を問うています。

これらは、私立中受験と共通しているように感じますが、実は問われているものは真逆に近いです。

わかりやすく言うと、パッと見てすぐわかる力を持っているのかをチェックしているのです。

公立中高一貫の場合は、私立中受験と違って、受検準備の低年齢化や激化をしないように最大限の配慮をしています。

パッと見てすぐわかる力は、トレーニングすれば何とかなりそうです。が、何ともならないように巧みに作問されています。

叱られるのを覚悟で言います。

もともと注意力や瞬発力のようなものを持って生まれたお子さまを選別しているのです。

また、気づいたことを的確に文章にして表現できる力を問うています。

文章力については、トレーニングで何とかなります。

もっと叱られるのを覚悟で言うと、

がんばり屋さんかどうかを選別しているのが私立中受験で、

もともと力を持っているかどうかを選別しているのが公立中高一貫受検なのです。

【最近、私立中で「適性検査型」入試を実施するところがありますが、どういう意図?】

ズバリ言います。

公立中高一貫受検が残念だったお子さまに来てほしいからです。

私立中の先生たちのホンネは、適性検査型ではなく、通常の入試で合格して入学してもらいたい、ということです。

私立中の適性検査型を保護者目線で見ていると、解きやすそうにお感じになられるかもしれません。

しかし、そこで高得点が取れるようならば、公立に合格なさるはずです。

入試問題は、もともと「入学するまでに、事前に勉強をしておいてほしいこと」が出題されています。

その「課題」をクリアしたお子さまに入学してもらうわけです。

ところが、適性検査型だと、その「事前にしてほしいこと」とはどうしても違うものを出さざるを得ないわけです。

ですから、適性検査型はなるべくならばやりたくないのです。

なぜするのかというと、それは大人の事情だからですw

事実、適性検査型を実施している私立中のなかで、生徒募集が上向きになった一部の学校では、適性検査型を廃止したところがあります。

【公立中高一貫を目指しているお子さまがすべきこと】

それは、いろんなことを知り、いろんな角度から一つの事象を分析する習慣を持つことです。

ですから、いろんなことを知らないと、そもそも何もできません。

だから読解力と幅広い知識が必要です。

私立中受験においてもそれらは必要ですが、とりわけ公立受検においては必須事項です。

いくらよく気づくお子さまだったとしても、読解力と知識がなければ完全にひとりよがりなことしか理解できません。

また、幅広い知識とは、暗記による詰め込みの知識のことではありません。

知識というよりかは、教養に近いです。

いろんなものを見たり、体験したり、読んだり、聞いたりすることで得たものです。

ですから、公立中高一貫校に合格・入学するお子さまは、総じて大人っぽかったり、物事を把握する力が優れていたり、表現力が豊かだったりします。

実際に、そういったお子さまに合格・入学してもらえるような適性検査を作問しているわけです。

一つ言えるのは、読解力がないとすべてが成り立ちません。

まずは読んで素早く理解する力。

これがないと受かりませんし、仮に合格・入学したとしても、周囲から完全に置いてきぼりになってしまいます。

【公立中高一貫校受検は奥が深い】

保護者さまが適性検査をご覧になると、たいてい「これならいけそう」とお感じになられるでしょう。

しかし、一見簡単そうに見えるその問題の奥には、魔物が潜んでいます。

簡単そうに見える問題ほど、恐ろしいものはありません。

例えば…

芸術分野の国内トップを走る東京芸術大学の「絵」の入試問題が一番わかりやすいでしょう。

問:絵を描け。

たったこれだけです。

誰でもできそうです。

しかし、死ぬほど難しい。

なぜならば、何を描けばいいのかわからないし、作問者の意図がまるで何も見えてこないからです。

これほど恐ろしい問いを、ワタクシは今まで見たことがありません。

具体的な例を忘れてしまったのですが、東京大学の過去問においても、一見小学生でも解けそうな問いがありました。

簡単な問いかけほど、難しいのです。

ですので、公立中高一貫校受検をご検討なさっているのなら、そのあたりのことをよくお考えいただき、慎重になさるのがよろしいかとワタクシは思うのです。
 

 

 

※この記事をYouTube動画でも配信しています。みなさまラジオのようにお聴きになっていらっしゃいます。よろしければどうぞ。

 

 

 

 

 

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