東京・大阪・名古屋の中学受験国語専門塾
パワー読解新宿・大阪国語
今津です。
新宿で書いています。
時々ご相談がある内容として「習い事と中学受験の準備は不可能なのか?」といったものがあります。
これ、結構悩みますよね。
3つのパターンに分けて考えていきたいと思います。
1)お子さまがさほどその習い事に固執していない場合
この場合だとわざわざご相談なさらないと思われます。
できればなんですが、どこかのタイミングでお辞めになるか、お休みするかでいいと思います。
中学受験の準備をさせていると、「こんな量をさせなければならないのか」と驚かれる方も多いかもしれません。
その分量の勉強をさせるのには相応の家庭学習の時間が必要です。
また、学年が上がるにつれて通塾回数が増えてきます。
首都圏や中京地区よりも実は関西地区のほうが通塾回数もしくは時間数が長い傾向にあります。
拘束時間が長くなると、必然的に習い事を減らすか辞めるかしないといけなくなります。
お子さまの負担を減らしてあげるとなると、どこかのタイミングで習い事の断捨離をなさったほうがいいでしょう。
2)お子さまがどうしてもその習い事を続けたいと言っている場合
たいていはこれでご相談にお越しになるケースが大半です。
親としては勉強に集中させたいので、習い事をすべて辞めさせたいという場合がほぼすべてです。
でも、お子さまはなかなか辞めることに対して首を縦に振らない。
この場合なんですが、保護者さまが一方的に習い事を辞めさせることだけは避けていただきたいです。
もしそんなことをしてしまうと、音を立てて親子関係が崩れていきます。信頼関係が揺らぐどころか、なくなってしまいかねません。
そうなると、最悪の場合中学受験どころではなくなってしまうこともあるのです。
お子さまがどうしても習い事を続けたいという場合、まずは対話をしてみましょう。
保護者さまは親目線で習い事を続けることのメリットとデメリットを伝え、その上でどうしたいのかお子さまに考えさせましょう。
その結果、習い事を整理するということであればそれはお子さまご自身の意志で決めたこととなり、保護者さまが無理矢理辞めさせたことには決してなりません。
もし続けるということになった場合ですが、今まで通りの続け方でいいのかどうかを引き続き話し合いましょう。
もし、月に4回の指導を受けているのであれば、月2回や1回でもいいでしょう。
ピアノのレッスンなどはそれが可能です。
たいていの場合、ピアノの先生はお子さまの状態に合わせてくれます。
お子さまにとっても、楽器演奏はいい気分転換となります。
ただし、どんどん曲が仕上がるだとか、難易度が上がる等は望めません。でも、そんなことは中学進学後に再び練習量を戻せばいいだけです。
少しやっかいなのが、サッカーや野球などの団体競技です。
これはピアノのようにはいきません。
そのチームの状況などによってケースバイケースですので、監督やコーチにご相談なさってください。
場合によってはいったんお休みしないといけないこともありますが、団体競技なので仕方のないことかもしれません。
3)特技を生かした入試を受ける場合
この場合はお続けになったほうがいいです。
ただしご注意いただきたいのは、特技を生かした入試と、一般的な入試の準備を同時進行でなさる場合は、どちらか片方をお選びいただいたほうがいいかもしれません。
というのは、どの学校の特技を生かした入試をお受けになるかによりますが、一般的には入試を突破するのに問われているものがまったく違います。
特技を生かした入試でも算数や国語を解かないといけない場合も当然あるのですが、一般的な入試と比べた場合、そのレベルはかなりカンタンなものです。
また、その入試は中堅校に実施されている場合がほとんどで、皆さま方がお考えになっているような難関校や有名校では行われていないケースがほとんどです。
さらに、特技を生かした入試で合格しようとなると、場合によっては全国レベルの成績を出していないと受からないときもあります。
ちょっとピアノが得意だとか、●●市内では一番だというレベルでは受からなかったりします。
詳しくはご検討なさっている中学の入試部にお問い合わせいただく必要があります。また、その際、遅くとも6年生の夏休み頃には入試部の先生方とコンタクトを取る必要があります。
6年生の11月頃にコンタクトを取っているようでは手遅れです。ましてや12月に入ってからだと完全にアウトです。
特技を生かした入試はとにかく特殊だということを肝に銘じておいてください。
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