こんにちは。
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パワー読解 パワー速読®
今津です。
新宿で書いています。
国内の大学において、2024年度からの4年間で理系学部の入学定員が計1万１千人増える模様です。
大学の話ではありますが、中学受験を目指すみなさまのお子さまが中高の6年間をお過ごしになって大学入試を迎えることを考えると無関係ではありませんので、とりあげてみたいと思います。
日本の大卒者のうち理系の学部卒業者は約２１万人で、これは大学の学位取得者の35％にあたります。
外国をみると、イギリスは45％、ドイツや韓国は42％ですので低いといえます。
国はこの数値を2032年度までに約5割に引き上げて31万人を目標としています。
デジタル人材が2030年に約79万人不足すると国は推定しており、このような目標をぶち上げているわけです。
ただ、やみくもに定員増を行うと教育の質の低下が危惧されますので、学部設立の認可などでより一層厳格な審査などが求められるところです。また、高校生のなかには理系嫌いもそれなりに存在しますので、その部分の対策も当然ながら必要になってくるでしょう。
ところで理系学部と聞くと、工学部しかスッと思い浮かべないのが我々親世代なのですが、いろんな学部があります。
今から2027年度までに新設が計画されている学部をいくつかご紹介いたします。
『明治学院大学 情報数理学部』（定員80名・2024年度新設）
大型計算機設備のある新校舎で、情報技術の動きを数理の立場から学んでいくということです。
教授陣を見てみると、暗号理論、統計、人工知能、量子の専門家をはじめ、素粒子や物理学のエキスパートなども揃えており、定員を考えるととても贅沢な教育内容となりそうです。
『日本女子大学 建築デザイン学部』（定員100名・2024年度新設）
「建築でかなえられることのすべてを」をキャッチフレーズに、利用者や居住者の立場から考えることを第一にした住生活をデザインすることを学んでいきます。
「住まう」ことを中心に、人と環境との関係を洞察し、生活文化に対する深い理解と技術に関する広い知識を身につけていきます。
建築士の資格を目指すことはもちろんですが、女子校ならではの視点からの教育が期待されます。
『関西大学 ビジネスデータサイエンス学部』（定員350名・2025年度開設予定）
高度なデータサイエンスのスキルを持ち、それをビジネスの現場に活かせる人材を育成することを目的としています。
見えないものを見るデータサイエンスの力と、ありたい未来をつくるビジネスの力を身につけます。
この文章を書いている2024年3月の時点では、学部長や教授陣、関西大のどこのキャンパスに設置予定なのかは公表されていません。
『立教大学 環境学部』（定員204名・2026年度開設予定）
環境問題に取り組む企業や自治体と連携した学びを行います。
環境をテーマに文理融合した学部とし、池袋キャンパスに設置する方向で、それ以外のことについては今のところ構想中です。
『中央大学 農業情報学部』（定員300名・2027年度開設予定）
農業生産科学科・生産環境工学科・食料ビジネス学科の３つを擁し、多摩キャンパスに開設する方向で準備がはじまっています。
農業DX（デジタルトランスフォーメーション）に資する技術力と次世代アグリビジネス創生により、持続可能な社会の実現に貢献する人材を養成することを目的とします。
DXってナニ？ということなんですが、直訳すると「デジタル変革」です。
Dはデジタル、Xってナニ？ということですが、右のものを左に移したり、左にあるものを右に移したりするイメージを持つと、何となくXを理解できるかもです。
ものや情報を移動させて新しい価値を創り出すことをトランスフォーメーション、といいます。
それをデジタル技術で行うので「DX」なわけです。
中央大の新学部についても現在構想中ですので、教授陣がどうなるのか等は現在のところ未定です。
【お知らせ】
ワタクシ、新宿と大阪・十三を行ったり来たりしております。が、月に１度、名古屋の教室にも顔を出して指導をすることにしました。
次は４月６日（土）午後６時に名古屋池下におります。
ぜひお越しください。
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