【ウソみたいな理由】なぜ大学は郊外へ移転し、また都心に回帰しているの? | 中学受験国語を爆上げする教室「パワー読解 パワー速読」Ⓡ

中学受験国語を爆上げする教室「パワー読解 パワー速読」Ⓡ

「パワー読解 パワー速読」Ⓡ
https://osaka-sokudoku.jp/jukenkokugo/
国語偏差値15アップ20以上アップが続々と!

こんにちは。

東京 大阪 名古屋の中学受験国語塾
パワー読解 パワー速読®

 

 

 

 

今津です。

 

大阪・十三で書いています。

 

 

 

大学の話なんですが、同じ大学でも都心と郊外にキャンパスを構えているところって結構多かったりしますよね。

 

きっと、最初は都心に構えていたけど、手狭になったから仕方なしに広大な敷地を確保しやすい郊外へキャンパスを広げた、と思っていらっしゃるかと。。

 

ワタクシもつい最近までそう思ってました。

 

てことは、違う?

 

ある意味その通りなんですが、その理由だけではないのです。

 

 

『都心から郊外へキャンパスが移った意外な理由とは』

 

古くからある大学は、もともと都心にあったものがほとんどです。

 

首都圏でいえば、東大や早稲田、慶応をはじめとした歴史ある大学はほとんどがそうではないでしょうか。

 

関西でいえば、京大や同志社は京都市内のほぼど真ん中に鎮座していますし、立命館や関西大、関西学院大も同様です。

 

都心だと学生を集めやすいことはもちろん、センセーも集めやすいです。

 

人が集まれば情報も集まりますし、優秀な人を揃えてよい研究もできます。

 

ところが、1959年にとある法律ができちゃいます。

 

工場等制限法です。

 

一見、大学とは何のつながりも持たなさそうなこの法律が、その後の大学経営を大きく変えてしまうことになります。

 

工場、と名前がついているのでややこしいのですが、この法律、「首都圏及び近畿圏の既成都市区域において制限施設の新設、増設をしてはならない」というものです。

 

制限施設、という言葉がひっかかります。

 

この制限施設、工場の話だけではなく、1,500㎡以上の床面積を持つ大学も該当してしまうんです。

 

…ナンやソレ

 

もう少し掘り下げて調べてみると、その法律が言っているエリアは、東京23区、武蔵野市、三鷹市、埼玉県川口市、神奈川県横浜市、川崎市、京都市、大阪市、大阪府守口市、東大阪市、堺市、兵庫県神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市の一部ということのようです。

 

かくして、そのエリアにある大学は学生数が多くなり手狭になったキャンパスをどうにかしようとして、該当エリア外に新キャンパスを拡充します。

 

一例を言うと、

 

筑波大(1973年) 東京教育大から改編のタイミングで文京区→茨城県つくば市へ移転

 

東洋大(1977年) 文京区のキャンパスに加え、埼玉県の朝霞キャンパスを新設

 

中央大(1978年) 多摩キャンパスを新設

 

青山学院大(1982年) 厚木キャンパスを新設

 

関西でも同様に、

 

同志社大(1986年) 京田辺キャンパスを新設

 

立命館大(1994年) びわこ草津キャンパスを新設

 

関西学院大(1995年) 神戸三田(さんだ)キャンパスを新設

 

他にもたくさんあります。

 

 

 

『ふたたび都心に回帰した理由』

 

 

ところが、件の工場等制限法が2002年に廃止されます。

 

すると、ふたたび都心に回帰する現象が起きました。

 

例えば、

 

東洋大(2005年) 白山キャンパスに集約

 

青山学院大(2013年) 文系学部を青山キャンパスに集約

 

同志社大(2013年) 文系学部を今出川キャンパスに移転

 

 

また、広大な工場跡地などを取得し、都心に新たなキャンパスを作る大学も出てきました。

 

例えば、

 

関西大(2010年) ユアサ工場跡地に高槻ミューズキャンパスを新設

 

立命館大(2015年) サッポロビール工場跡地に大阪いばらきキャンパスを新設

 

関西大(2023年) 武田薬品の研修施設跡地に吹田みらいキャンパスを新設

 

 

 

さらに、関西学院大が神戸市灘区の王子公園の敷地の一部を神戸市から譲り受け、王子キャンパス(仮称)を2030年前後に設置することが発表されています。

 

西宮市に本部のある関学は、もともと王子公園付近が発祥の地で、石碑もあります。王子公園から西宮に移転する際、神戸市に校地を無償提供したようです。

 

西宮も人口が多い町ですが、関学の周辺は住宅地で緑が多く、駅からバスが出ているくらい少し離れています。

 

ですので、都心回帰により新たな展開を期待してのことでしょう。

 

また、神戸市としても、阪神淡路の震災以降、若年層の市外流出が問題視されていて、経済的に沈滞ムードが流れています。

 

関学に戻ってきてもらうことにより、街としての魅力や活力向上を期待しているものと思われます。

 

 

 

このように、近年は郊外へ移転していた大学がふたたび都心回帰しているのですが、その理由は意外なところにあったのです。

 

ワタクシのお知り合いの若者でも、早稲田大に進学が決まって関西から喜んで進学した人がいます。

 

で、学部がスポーツ科学部なのでキャンパスが憧れの高田馬場ではなく、所沢で複雑な思いだと言ってましたw

 

 

(所沢もエエとこなんですが…)

 

 

 

【ご連絡】

ワタクシ、新宿と大阪・十三を行ったり来たりしております。が、月に1度、名古屋の教室にも顔を出して指導をすることにしました。

次は3月2日(土)午後6時に名古屋池下におります。

ぜひお越しください。



★★「パワー読解 パワー速読Ⓡ」本部校
「大阪速読 大阪国語」
国語偏差値15アップ20以上アップが続々と出まくっています!

 
ー大阪ー

大阪速読 大阪国語(本部校)

ー名古屋ー

パワー読解 パワー速読 名古屋池下校

電話052-715-7858

ー東京ー

パワー読解 パワー速読 新宿校