現場に立った時、単に手を動かせば良いというものではなく、効果的な施術のためにはクライアントの方にあるポーズを取っていただくことになります。
そのことを快整体術では「作り」と呼んでいますが、具体的な技法によりいろいろなパターンがあります。
それは経絡調整・骨格調整を問わず存在し、そのいずれにも該当しない施術の場合にもあります。
例えば、上のイラストの場合、腹部内の臓器の調整のための技法になりますが、膝を立てることが原則です。
それによって腹直筋の緊張を軽減させるためですが、この「作り」の場合、現代医学で内臓の様子を確認する際の触診の時も活用されます。
でも、東洋医学の腹診の場合、あえて膝を伸ばし、筋肉の状態も含めて確認するという方法もあります。
要は「作り」についてその目的を理解することが大切であり、その上で施術にしても情報収集にしても手指の感性をベースに行なうことが重要になるということです。
マニュアル的な意識の場合、手順などの表面的なところを知ることで結果を出せると思っている人もいるかもしれませんが、その「作り」にしても適正な状態ということがあり、イラストのように膝を立てるという場合も、それが中途半端であれば逆に緊張を招くこともありますし、受ける側の心理的なことも関係する場合があります。
施術の結果に「作り」が関係することは多いのですが、その「作り」自体にも留意しなければならないことがある、ということなのです。
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