今日は施術の際のイメージについての話になりますが、具体的なケースというわけではないので、授業の時にも難しいと感じる受講生の方がいらっしゃるテーマでもあります。
ブログという言葉のみの伝達方法ではその傾向がより強いかもしれませんが、高みに上るための階段の一つとご理解いただければと考えています。
このブログは在校生・卒業生の方もご覧になっていらっしゃいますので、何かの折にこういったことを思い出してもらい、役立てていただければと考えているからですが、実技の課程でいろいろな技法をお教えする際、つい力任せになっている様子を見かけることがあります。
そうする理由を聞くと身体が固いから、という答えが返ってくることが多いのですが、そういう場合、えてして力んだ施術になっており、場合によってはそのことで不快な感覚が残ることがあります。
そういう手技は快整体術の技法ではありませんので、そこで改めて見本を示します。
その上でモデル役の人に感想を尋ねると、明らかに違う、という話になります。
しかし、その時点まではまだ表の部分です。
本当に好転を意識する場合、もっと奥までイメージして対応する必要があるのですが、このことを力で行なおうとするからクライアントの方の身体とぶつかってしまうのです。
体調の問題でご相談されるクライアントの方の場合、長期間かけてそうなる場合もあれば、つい先日おかしくした、というケースもあります。
後者の場合のように思えても、実は前者の結果という場合もありますが、この辺りはプロとしての見極めが必要で、場合によっては経験がものを言います。
そして、現場でよく経験する前者のケースでは、圧の加え方にも留意し、腕力で何とかしようとせず、奥まで浸透させようとすれば、前述のようなイメージの下、それぞれの目的に適う技法を駆使し、力だけでグイグイ押すようなことを止める必要があります。
そういった細かなこだわりについて理解・習得していただくのが授業なのです。
ただ、現場に出て、講座で教わった原則の意識が薄れることがあり、新たな壁にぶつかることがあります。
そういう人は再入学されることがあり、現場経験をしたからこその行動です。
また、そういう段階にならなければ分からないこともあるので、それを理解しているからこそ、本科の上のカリキュラムを用意しているわけで、現場での経験をベースにした学びも想定しているのです。
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