娘の病態を伝えるのは、きちんと看病しながらついていれる私しかいなかった。
睡眠障害で寝ながら泡を吹いたり、起き上がったり、喋ったり。突然、操り人形のように手足が勝手に動き出す。眠っているのに。
それを説明して記録に残せるのは、看病している私しかいなかった。
娘に起こった事を今も話せるのは私しかいない。
本人の苦しみは本人にしか分からないが、あった事柄を外から見ていた私の体験は、私が心にしまってしまえば、誰にも分からない。
だから伝えたい。
主治医すら、一日中ついてはくれない。
あくまでも、診察や入院時に見ているだけ。
家族しか看病はできないし、病状を知り得るのはそばにいる人だけ。
でもね、人って例えば文章を読んでも段々と忘れてしまうものだから、繰り返し伝えて、何が起きたのか、知ってもらいたい。
本当の事を。