プティ・バカンスでは恒例になっている私達のお料理教室参加ですが、
今回のラッキー続きのバガン滞在で、メイ先生に出逢えたことも私にとってラッキーな出来事でした。
彼女の素晴らしく美味しいビルマ料理と、
分かり易い授業内容、
そして何よりも彼女の深い思いやりを持ったお人柄にすぐにファンになってしまいました。
もともとは今回お料理教室参加はヤンゴンでと考えていたのですが、
前日の「ポッパ山登山」で足が疲れていた為、
急遽、遺跡巡りは1日お休みにしてこちらのバガンでのお料理教室参加を申し込んだのでした。
朝7:30にメイ先生とお待ち合わせして、まずは市場巡りからスタートです。
場所は「ニューバガン村」にある市場でのお買い物です。
ミャンマーではよく頂くお茶の葉のお漬物みたいなモノや、
珍しいお野菜が一杯並んでいました。
食用のお花なども。
バガンは海から遠いので生のお魚や海老はもっぱら川のモノが中心です。
今回は私達の他、ロンドンからルイーザが参加で生徒さんは3人でした。
メイ先生はお買い物しながら私達にどんな食材を使ったお料理を学びたいのか希望を聞きながら、メニューを決めていきます。
今回は牛肉料理と魚料理、海老料理にスープ、そしてビルマ伝統のサラダと食材バランス良く、
また盛りだくさんのメニューにして下さいました。
クラスはメイ先生のご自宅の一部、中庭を改造したテラスでの授業です。
このテラスは地面が白い砂で覆われていてとても心地よいのです。
また隣には小さいながらも畑があってハーブや小さな野菜を育てています。とっても素敵です。
火元は初めて七輪を使いましたが、バガンでは一般的だそうで、
料理教室用にこんなに沢山ありますが、普通の家庭では七輪は1つか2つが基本だそうです。
火おこしは既にメイ先生がやって頂いているのですぐに料理作り
が始まります。
メイ先生。
料理は座っても出来ます。
まず最初に驚いたのはお料理にはブイヨン(出汁)を使うのですが、
ブイヨンはその時のお料理に合わせて、肉や魚の骨、また野菜から取るということです。
これってフランス料理のフォン(出汁)みたい。と思わず主人を前に言ってしまいました。(笑)
今回のブイヨンはクラスの1時間ほど前から先生が準備して作ってくれていました。
ブイヨンは上のお写真一番右の七輪にかかっている鍋です。
この日のメニューは肉も魚料理も両方作るので、
仕込んであったブイヨンは肉魚の両方に使える、玉ねぎと砕いた生姜を水で煮込んだお野菜のブイヨンでした。
さらにブイヨンは作った後も、料理の切り出し中に出た野菜の皮や芯なども加えてさらに煮込んでいき、
材料を無駄無く使っていくのも印象的でした。
さて今回のメニューはビルマ伝統サラダである、「タマリンドの葉のサラダ」、を含めた3種類のサラダになど盛りだくさんです。
レシピは皆で一緒に作りながら先生が口頭で分量を教えてくれます。
私達は主人が作り、私がメモ係りという感じでした。
出来上がったお料理はどれも薄味で野菜をふんだんに使った身体に優しいお料理の数々です。
お野菜のディップに、
人参とビーフンのスープ。
白身魚の炒め物に、
川海老のカレーに、
牛肉の煮込み。
ミャンマーではご飯が主食でこれらのおかずと共に頂きます。
メイ先生のお料理はどれも油分が少なく、また出汁の旨味がよく出ていて、本当に美味しく、
3人でペロリと全てのお料理を完食してしまいました。
デザートは市場で買ったココナッツを使ったものでしたが、
これも作り方を教えてもらいました。
メイ先生がお料理教室を始めて2年だそうですが、
これら美味しいビルマの家庭料理を主にバガンの旅行者に教えているだけではなく、
さらに彼女は村に図書館を作るプロジェクトを抱いていて、
お料理クラスの授業料の一部を寄付しながらその実現を目標に向かっているのです。
お料理を教えるというツールを使って、人々の幸せを願うこんな素敵で行動的な女性に出逢えたことにとっても感激してまい、
また同じようにお料理を教えることに携わっている同志として、
彼女から刺激を受けてしまいました。
Thank you, May
メイ先生のお料理クラスは以下のフェイスブックから連絡出来ます。
最後に今回のバガンでのプティ・バカンスでは沢山の美しい景色を見ることが出来ましたが、
私が一番のお気に入りの風景はこちら。
今回宿泊していたロッジホテルのテラスに座って、毎日見ていたホテル敷地内に建つパゴダのこの風景です。
朝夕は涼しく、鳥のさえずりに耳をかたむけ、暫し時の経つのを忘れてしまうほどでした。
ミャンマーで出逢った全ての人に心から感謝致します。