法律の範囲内だけど道徳の範囲外

 

 

主人公は元弁護士の合法的復讐屋「エリス」

本書の基本がこの

法律の範囲内だが道徳の範囲外で行う復讐です

 

復讐と言ってもピンキリで

嫌がらせのようなことから最終的に逮捕に至るまで様々

「エリス」の元に依頼が来て執行する

短編4話から構成されています。

 

 

  立場によって人格は変わる

 

 

会社や公共の席

プライベートの家族や恋人、友達

 

無意識の内に様々な顔を使い分けているものです

余り変化のない人から

別人のようになる人までいますね(笑)

 

ここさえ直せばいい人なのにねって人も

数年後に会ってみると

直せばいい部分がより強調されてることが多々ありました。

 

恐らくそこが彼の根元というか本性で

若いし、会社内だしでいい顔してる人が年を取るにつれ

周りに気を遣わず本性がでてきているのだと

最近わかるようになってきました。

 


そんな人だと思わなかった

表面だけ見て後で後悔しないためにも

人を見る目は養っておきたいところなのですが

どうすればいいんでしょうね?

映画や読書でいろんな人を見るところから

実際に会話してみて経験積むしかないですかね。

 

 

  おもしろいって常識の範囲外

 

 

本書はかなりおもしろかったです

依頼人は常識人であり

復讐に至る感覚も共感できるものばかり

 

そしてやりたくてもできないことをしてくれる

しかも法律の範囲内だから捕まる心配もない

ただ自分がやれば周りの迷惑になるからできないことをしてくれる

 

年齢を重ねるごとに

おもしろいことや新しい経験は減っていきます

なので当然常識の範囲外が減っていきおもしろく感じなくなります

 

では、どうすればいいのか?

今までの常識の範囲外にでるしかないですね。

旅行や趣味、興味のないジャンルの小説や映画なんかもいいですね

わたしは今度寄席に行ってみようかな

 

 

  テイカーとギバー

 

 

少し前に話題になりましたが

とにかく貰うことしか考えないで与えない人

誰かに与え過ぎてしまう人

 

依頼人はみんな駄目なギバーでしょうね

与えたら駄目な人に与えてしまう

相手は自分の気持ちが解ってくれていると・・・

 

テイカーは吸った息すら吐きたくないという人種ですから

人に何かしてあげるのを嫌がります

わたしの周りにも過去数名いましたが

まぁめんどくさかった(笑)

 

人付き合いはよく考えて

テイカーだと思ったらすぐに離れましょう

相手が変わることはありません

恋人関係でも結婚したら本性を現したなんてよくある話です

 

では、どうするか?

長年生きてもわかりません!

 

最近はやりのガチャ失敗と捉えるしかないでしょう

もしくは自分が変化する

そうすれば変化したあなたへ対応するためになんかしらのシフトチェンジをする可能性はあります。

 

最終的には周りに流されず

自分が楽しく生きることに全力を注ぐしかないですね

ただし、周りを巻き込むと自分がテイカーになる可能性があるので注意してください。

 

そんなテイカー達に

自分の代わりに合法的に復讐してくれる「エリス」

これをどう思うかは読者次第ですが

わたしはおもしろかったです

「復讐は合法的に」おすすめです!!