【紹介】生活に役立つ材料の本。 | なかしん公式ブログ

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~A型理系男子の取扱説明書~

ゴミの分別に敏感なそこのあなた!
そのゴミは何の材料でできているか、正しく知っていますか?

こんばんは、なかしんです。
機械設計で独立を目指すなかしんは『材料』に関する幅広い知識が欠かせません。
しかし日常業務で扱っている材料には偏りがあるので、独立の勉強と並行して
材料のお勉強もしなければ・・・と思い、先日ある材料の本を図書館で借りました。
その本がとても面白かったので、紹介したいと思います。
絵ときでわかる機械材料/門田 和雄

¥2,415

◆この本のここがお勧め!
①とにかく幅が広い。
鉄鋼、非鉄金属は勿論、樹脂、複合材、セラミックまで1冊で網羅されています。
よくぞ1冊でここまでカバーできたもんだと思います。
材料の世界を網羅的に解説しているので、いつも使ってる馴染みの材料が材料界で
どんなポジションにいるのか?といった見方もできるのが良いところです。
材料のエントリー本としては、断然お勧めできます。

②誰にでも読みやすい。
専門書にありがちな難さが無く、イラスト入りなので眠くなりにくいです。
専門用語も出てきますが、易しく解説されているので文系の方でも読破できます。
日常生活と関連づけた内容なので、最後まで興味を持って読む事ができます。
例えば・・・
 銅は銅でも、黄銅(トランペットなどの金管楽器)と青銅(大仏様など)の違いは?
とか、
 新500円玉が旧500円玉に比べて若干黄色いのはなぜ?
などなど、飲み会で披露できるトリビアも満載です。

③そこそこの専門性もある
鉄鋼編は深堀りしてあり、業務ユースのハンドブックとして使えます。
機械的性質や平衡状態図の基礎もあり、「知ってるつもり」から脱却できます。
熱処理(焼きなまし/焼き戻しや、窒化など)も解りやすく紹介されています。
大学で習ったけど・・・忘れちゃったなぁ。という人にもお勧めです。

◆期待しちゃダメなところ。
幅広い反面、樹脂や複合材、セラミックなどは「さわり」程度なので、これらをもっと
知りたい方は別の専門書をお勧めします。
機械材料に絞っているので、建築材料(木材、コンクリ)については触れてません。
材料力学についても触れていません。

◆どんな人向けか?
・幅広くいろんな知識を身につけたい社会人。
・文系出身で製造業の営業職の座をGETしたフレッシュマン。
・日ごろ特定の材料ばかり扱っていて視野を広げたいエンジニア。
・講師の説明が下手で困っている理系大学生。
・ウンチクを語りたい車好き。
ゴミの分別にうるさい主婦。

以上 参考になれば幸いです。

9月7日 なかしん