自分には、師匠、親友、という、強い人間関係の結びつきを持った人たちがいます。
彼らとの出会いは、人生のいろんな時期にありました。
しかし、皆心から尊敬出来るひとたちばかり。
上智大学にいるある親友は、出会ってすぐ意気投合し、二人で一緒に二ヶ月間ルームシェアを始め、朝方まで語り合うということもしばしば。自分が泥沼にはまっていた時、抜け出すきっかけをくれた人で、彼がいなければ師匠にも出会うこともできませんでした。強い志の持ち主で彼はきっと将来何か事を成すだろうとおもっています。
中学時代からのある親友は、同世代の中で最も優秀だと僕が思っている人です。
東証、メリルリンチ、リクルート、ユニクロなど計8つもの大企業から内定を得た慶應法卒の人物。
今は同期で唯一人という、P&Gのマーケティング部門で働いています。
自分が浪人をしてた時、またセブ留学を決める前、よく相談に乗ってもらってました。
そして小学校からの知り合いである親友は、世界一の名医になるんだっと決意し、今ハンガリーの大学で医学を学んでいる人です。
6年間同じ野球部に所属してたこともあり、彼とは一番色んなことを話したように思います。
また、セブに初めて来る前、成田空港までお見送りにきてくれた親友もいました。
日本に一時帰国した際、彼と二人でお酒を飲んでて、また会えないかと思うと涙が止まらなかったのは、良い思い出です。
そして何よりも大きいのは、師匠の存在。
何よりも、自分の人生を生きる大事さを教えてくれた人。
坂本龍馬の生まれ変わりの様な人です。
二ヶ月間の国際寮に住んでた時、毎週のように部屋に通い教えを受けていました。
知恵、勇気、経験、優しさ、あらゆる人徳を兼ねそろえた人格者です。
今はある総合商社で働いていますが、いずれトップにつくのだろうと思います。
この人と出会えなかったら、どれだけ自分の人生は小さく、つまらないものだったのだろう。
自分の人生はたくさんの人に恵まれています。
一生このつながりは大事にしたい。
そしてこの先こういう人たちに何人会うことが出来るか、が何よりもの人生の財産であると思います。
大事なものは、お金ではないし、物でもないし、きっと目に見えないものであるはず。
僕が好きな、『クリスマスキャロル』という小説に、主人公スクルージの葬式に出席しようか思い悩んでいる友人たちのシーンがあります。
もし自分が死んだとして、涙を流してくれる人たちは何人いるのだろうか、と非常に考えさせられたストーリーでした。
アマゾン創業者の、ジョフ・ペゾスは、祖父から言われた心に残っている言葉があるそうです。
『ジェフ、いつの日かきっと君にも分かる日が来ると思う。頭の良さを示すことよりも、優しさを示すことのほうがずっと難しい、っていうことをね。』
宮沢賢治の作品、『銀河鉄道の夜』では、親友カムパネルラを失ったジョバンニの心の悲痛を描きながら、『ほんとうのさいわい』は何だろうか、との問いを発しています。
そして何十回と読み込んだ『星の王子さま』では、自分の星に残してきたバラがいかに自分にとって大事だったのか、様々な人と出会う中で王子様が気づいていくシーンがあります。
あらゆる名著といわれる本たちが、人の大事さを僕らに教えてくれます。
本当に大事なことに気付いていられる、心の目というのをいつまでも持っていたいですね。