セブに来て早九ヶ月。
今月23歳の誕生日も迎え、確実に一歩ずつ人生の終わりへと進んでいるんだということを日々実感しています。
そんな中で、一番自分がフィリピンに来てよかったと思うことは何なのか。
それは、人生いかに生きるべきかの指針を持てたことだと思います。
もちろん英語力という点で、日々授業を受けたり自習をする中で、確実に自分の英語力は母国語にレベルへと近づいているし、TOEICの目標点数もクリアすることが出来ました。
あと何年か努力と実践を怠らなければ、ビジネスの場においてネイティブとも堂々と交渉、取引を行うことが出来る力が付くものだと思っています。
しかし、自分のセブ留学の意義は、それとは別にある。
自分にとっては何千時間と費やしてきた英語と同じ位の熱意を持って、自分の人生について深く深く妥協なく考え抜くことが出来たことが、何よりも大事なことだったのではないか、と思っています。
その自分の人生を考える時間は、一日も怠ることはなかったと思います。
本を読んで人生を学んで、人から話を聞いてまた学んで、日常にあらゆる場面から、とにかく教訓を学ぼうと心がけてきました。
今では、十年、二十年、三十年先に自分がどうなっていたいか、そして結局死ぬまでに何をこの人生で成したいのか、明確ではないですが、イメージすることができます。
あとはそのイメージに従って、強く生き抜いていけるか、です。
きっと、日本にあのまま留まることを選択していたら、皆と一緒に就活して、心にもない志望動機を面接官の前に並べ立て、本当は自分が何をやりたいのかも分からないまま、社会の荒波に飲み込まれていたことでしょう。
自分ではない、他人の人生を生きることに終始する人生。
考えるだけでゾッとします。
その流れから抜け出し、ここセブの地で、ゆっくりとしかし確実に一歩一歩自分の人生の核心へと近づいていけることがどれだけ貴重なことだったことか。
二年間の休学を決意し、今そのギャップタームの3分の1を終えたところですが、日々を過ごすにつれ、その決断が正しかったと自信を持って言えるようになります。
『はやとが熟慮した結果なら何も迷うことはない』 との言葉をくれた師匠、経済的にも精神的にも支えてくれる両親、たまに連絡をくれ励ましてくれる友人、最高の環境を提供してくれた3D universal その全てに感謝の気持でいっぱいです。
この先の人生で待ち受けている全てから、また何かを学び、自分の成長につなげ、そしてまた人生を考えていく。 というこの循環は、死ぬまで持ち続けていたいです。
そしていつか自分の目指す山の頂上にたどり着き、その後はまた次の誰かが登るのを手助けしたい。
最終的に人類全体の幸福に貢献するために、自分という一個の命を燃やすことが出来れば、それ以上のことはないですよね。