------------------------------------------------
(その1) はこちら
(その2) 香港から深センへはこちら
(その6) 日本企業の中国進出サポート。テクノセンターを見学!はこちら
(その7) HWスタートアップの強力な味方JENESIS!はこちら
(その8) 中国のアキバ!華強北(ファーチャンペイ)電気街はこちら
(その9) 98%の成功率!HAXLR8RのHWスタートアップ支援はこちら
(その6) 日本企業の中国進出サポート。テクノセンターを見学!はこちら
(その7) HWスタートアップの強力な味方JENESIS!はこちら
(その8) 中国のアキバ!華強北(ファーチャンペイ)電気街はこちら
(その9) 98%の成功率!HAXLR8RのHWスタートアップ支援はこちら
------------------------------------------------
深センはメイカーとして活動する場合、間違いなく素晴らしい場所だ。プロトタイピング用の部品の調達は華強北の電気街でいつでも揃えることができるし、プリント基板の試作は早いと1日しかかからない。(日本でも1日で試作してくれるところはあるが、費用が深センの数倍必要)。seeedやJENESISのようなメイカー支援のサービスを行っている会社もあり、電子系ガジェットなら試作から量産まで全て深センで行えるインフラが整っている。欧米系のHAXがわざわざ深センでプロトタイピングをしているわけだ。
深センはメイカーとして活動する場合、間違いなく素晴らしい場所だ。プロトタイピング用の部品の調達は華強北の電気街でいつでも揃えることができるし、プリント基板の試作は早いと1日しかかからない。(日本でも1日で試作してくれるところはあるが、費用が深センの数倍必要)。seeedやJENESISのようなメイカー支援のサービスを行っている会社もあり、電子系ガジェットなら試作から量産まで全て深センで行えるインフラが整っている。欧米系のHAXがわざわざ深センでプロトタイピングをしているわけだ。
生活の場としても、悪くないと思う。大抵のものは深セン市内で揃うし、物価も東京より少し安めで、不足なものが香港にも足をのばして買いにいける。治安もいい。場所にもよるのだろうが夜中に街を歩いても危ない印象を受ける場所はなかった。また、多くの日本人にとって中華料理は馴染み深いものだと思う。最大の難点は言葉が中国語しか通じないことだ。日本語は勿論、英語もほとんど通じない。深センで暮らすには、ある程度の中国語を覚えることは必須だろう。
しかし、こういったメイカーとしての製造業を実際を目の当たりにして考えたことのほかに、僕の中で何か心に引っ掛かるものがあった。
ツアーの中で、製造現場やスタートアップをメインに見てきたこともあり、技術的に新しいことを見ることは確かにほとんどなかった。ツアーに同行したメンバーの中では、確かに製造現場を見学できて興味深かかったものの、それは単に昔の日本の製造現場と同じものが深センにあるだけなのではないか、という意見があった。
今回のツアーでは、確かに技術的なチャレンジを見ることはできなかったし、製造現場の品質管理のレベルは日本に比べると低かったと思う。だけど、それらを持って深センが昔の日本かというと、僕はそれに対してはなにかどこか違和感を感じていた。
最近のテレビやネットなどのメディアで表現される中国は、日本に来て日用品を買い漁ったり、南の海でサンゴの密漁をしたり、国境付近で小競り合いを繰り返したり、とネガティブな情報が多いような気がする。中国や中国人に対するポジティブな情報は意図的に遮断し、彼らを見下すことで日本という狭い世界でつまらない自己満足に浸っているように感じられて仕方がないのだ。
僕が見た深センはこうだった。高層ビルの多さは新宿と変わらないし、華強北の電気街の広さは秋葉原の何倍もある。街は電動バイクが主流でエンジンを搭載したバイクはあまり見かけないし、道路の脇にコンセントのスタンドが出てて電動バイクを止めている間に充電できるようになっている。マーケットには、1輪電動車など日本で売っていないものも売っているし、ランチを食べたフードコートはプリペイドカードで支払いをしていた。出会った人たちはみんな少しシャイで、「謝謝」と声かけると例外なくニッコリと笑顔を返してくれた。ゴミ箱は数メートル毎にあって、ゴミをポイ捨てする人はいない。若者はみなオシャレで最新の電子機器を持ち、ホームレスもほとんど見かけなかった。
エリート教育の発達していない日本では個人の能力の差は比較的小さい。反対に中国の格差は非常に大きく、エリート層は非常に優秀だ。今回のツアーでは、seeedやMakeBlockが中国のエリート層の人にあたるのだろう(たぶん。)彼らは、若く、頭脳明晰で、仕事の内容もクリエイティブだった。そして、僕らの外部の人間に対して非常にオープンマインドだった。イノベーションは、秘密にされるよりもオープンにされることによって生まれ、育まれることのほうが多い。きっと、彼らのような存在自体が未来なんだと思う
深センに、日本の昔もあったが、日本には無いものや、未来も十分にあった。そもそも昔の日本という、1本の線上の前と後ろに彼らと僕等がいるという比較の方法自体がたぶん間違いなのだろう。広い国土と巨大な人口を持つ中国の、人種や文化の多様性、それらのダイナミクスさは、単一民族で小さな島国に暮らす日本人とって計り知れないものなのではないか。中国という国の奥深さ。深センという1都市で1週間を過ごし、製造業を通して彼らの一端を見たに過ぎないが、それが僕が最も強く感じたことだった。
※他のツアー参加者が書いたブログはこちらから
※他のツアー参加者が書いたブログはこちらから