有機的な形状の3Dデータの作成には、普段Sculptrisを使っています。フリーソフトにしては高機能で、大抵の3Dモデルは作成することができるのですが、細長い形状を作成するのに結構骨が折れます。
例えば、こちらのような手の形状をモデリングする場合、球から少しずつ指となる部分を盛り上げてゆきます。Sculptrisでは「DRAW」というツールで選択範囲を盛り上げるのですが、意図した方向に盛り上がらなかったり、加工している部分の形状が破綻してしまったりと、結構手間が掛かります。
そこで便利なのが123D Creatureです。骨組みだけ作れば、自動的に肉づけされた3Dモデルを生成してくれるため、おおよその形状を作成するのがとっても楽!
Sculptrisuでやったら30分くらいかかるであろう、外形をつくる作業も123D Creatureなら数分で終わります。
この123D Creatureの「Skelton」の一通りの操作方法を記載しておきます↓
「create」で骨組みの枝と関節を追加してゆきます
「move」で関節のポイントを動かします
「shape」で肉付きの厚さを変更
「scale」で選択した関節の部分の拡大・縮小ができます
この後は、Scuptrisや123D Sculptと同じように3Dモデルを引っ張ったり、へこませたりする「Sculpt」、色を塗る「Paint」、背景やライティングなどのエフェクトを決める「Render」の工程になります。
一度「Skelton」の工程から「Sculpt」の工程に入ると戻ることができないので、「Skelton」の編集に戻りたい場合は、その前に別ファイルとして保存しておく必要があります。
「Sculpt」で細部を修正
「Paint」で色を塗ります
難点は左右対称にしか作れないこと。人間の形であれば、右手の角度を変えると左手の角度も、線対称になるように移動してしまいます。3Dモデルも左右が対象なのです。ここは左右非対称にして、編集できるようにして欲しいなあ。お願いします、autodeskさん!
「Sculpt」の機能は123D Sculptとほぼ同じで、Sculptrisと比べると機能は少ないです。そのため、おおよその形状まで123D Creatureでつくったら一度objファイルに書き出してSculptriで取り込むんでその後の細かい作業を行うようにしています。
次回は123D CreatureとSculptrisで作品をつくってみようと思います。
123D CreatureはiPad専用アプリなので、iPadユーザーで3Dモデリングをやっている人、やりたい人はぜひ試してみてください。





