福耳顔のタクシー運転手
先日、たまたま乗ったタクシーの運転手さんが、とてもいい顔をしているおじさんだった。
60代後半くらいの男性、福耳で、大仏のようなのだけど均整のとれたお顔。決して痩せてはおらず、むしろ太目なのだけど、肉肉しい感じではなく「充実」という表現がピタリとハマる。ま、正面から見てはいないのだけれども(笑)、タクシーの運転席よりも、レースのついたカーテンがついた黒いセンチュリーの後部座席のほうが100倍似合うだろうと感じた。
あの人は、ただ者ではないと思う。
間違いなく何か、過去に大きな大事業を成し遂げた男だと思う。
(私) 「しかし、今日はいい天気ですね。」
(運転手さん) 「そうですね。」
(私) 「最近、空の青さがまた濃くなってきている気がしませんか。」
(運転手) 「私もそう思っていました。ここ5年くらい前はどこか白っちゃけていましたよねえ。けど、パキスタンでは大変な洪水があったとかって。地震もあったばかりで、ツイてない国というのはあるんですねえ。」
しかも、ただ“顔がいい”というだけではなく、何気ない東京の空の色から、遠く離れたパキスタンの水害を心配する運転手さんは、よほどの男だ。
言ったら言ったで悪い気はしなかったのだろうが、30そこそこの私が「いい顔してますね」と言うのは生意気すぎはしないかと、雑談は交わしつつも最後の最後までその一言が言えなかったのが、どうも喉に刺さった小骨のように残っている。
・・・ので、久々のブログでその話を書いてみた。
ブログ再開してみるかぁ!
ブームもひと段落したところで、またブログに戻ってみようかという揺り戻しが。
インプットした情報をローデータのままtwitterに流し込むのも楽でいいのだけど、自分の中でひと手間というか、ひと編集かけてブログにする、というのも案外自分にとって価値があるような気がする。
とりあえず、どうでもいいことから書き始めよう。