いい推しの日の方は番外編みたいなものなので前回はこちらですm(*_ _)m


推しが恋人9 




どんどん活躍して海外でも有名になってしまった。


それはいいことであるはずなのに複雑な気持ちになってしまった。


何故なのかは分からないけど考えてもよく分からない以上無駄だからその分潤と愛し合う機会が増えた。


「潤?」


「しょおくん、俺は近くにいるよ?」


「そうだな」


「だからさ不安になる必要ないでしょ? ちょっと忙しさは増えたけど海外で仕事することは無いし」


それはそうなんだけどな。

会う機会が減ったからだろうか。

デートする機会が減ったからだろうか。


だから考えないように愛し合っている時間を作った。


抱かれている間は潤に集中しているからな。


「分かってる」


「ふふっ、ならいいけど。 まだこれを渡すのは早いかな。 1年ぐらいじゃ早いかな」


渡されたのは指輪だった。

結婚指輪?


「俺はなかなかつけれないからネックレスとしてだけど」


なんだろう。

そこまで嬉しくない。

指輪が好きとか嫌いとかじゃないけど。

高価なものを貰っても指輪を貰っても俺には嬉しく感じない。


「要らない。 それは永遠なのかは分からないけど。 女みたいじゃん」


男同士で同じ指輪をつけても嬉しくない。

そんな指輪で永遠の誓なんてできない。

だって、そこに全ての思いが込められているとかって言われても微妙だ。

特別な関係なんだから。


「え、そっか。 まだふさわしくなかったかな? ごめん、勝手にサプライズして


謝ってし欲しいわけじゃない。

そういう気持ちは嬉しかった。


気持ちはなのだ。


「俺には高価なものは要らない。 気持ちは嬉しかった」


「なるほど。 これは喜んでくれるかな?」


次に渡されたのはピアスだった。


「赤? 俺に似合うかな」


「つけてくれる?」


「いいよ」


シンプルで目立たない色をつけていたから。

急に派手な色は正直戸惑う。


だけどそこまで高価じゃないし潤が選んだ物だから。


つけてみると悪くなかった。


「どう?」


「似合ってる!! ありがと」


「どういたしまして」


なんか照れるな。

でも、気分が上がっているのが感じていて落ち込んでいた気持ちがなくなってきていた。


「そうだ。 近くに教会あるよね?」


「え? あ、あるけど」


「行こ!!」


「ちょっ、そんな顔しなくても」


そんなキラキラした瞳で言わなくてもいいだろ

それで断ったら俺が悪い奴に見えるじゃんか。


「ダメ?」


「ダメじゃない、行こうか」


まぁ、まさかそんなことを言ってくるとは思ってなかったから嫌とかダメよりも驚いていた。


急いで向かったからいつも通りの服装だな。


「誓うために来たわけじゃないよ」


「え?」


「思い出のひとつだよ」


「そうなの?」


「誓いの言葉がなければいつも通りのキスでしょ?」


「確かに誓のキスでは無くなるな」


式を挙げたい訳でもない。

だから教会でもここは気に入っている場所ではある。


「でしょ?それにそれは恥ずかしいな。でも、ずっと好きだってことは分かって欲しくて」


「ありがと//」


「大好きだよ」


「俺も」


こんな感じでいい。

それに多分指輪買ってきたのって俺が不安がってからだと思うし。


「買い物寄ってから帰ろっか」


「そうだな。これからは不安がってても物じゃなくて気持ちだけでいいから 」


「分かった、夕飯何がいい?」


「なんでもいいよ」


潤の作った料理はなんでも美味いからな。

そういうのは困るのかもだけどしょうがない。


まだまだ俺達は考えてしまうのかもな。

お互いに好きだからこそ。


でも、これからも関係性が変わることは無いと思っている。