毎日甘い生活で凄く幸せでちょっとにやけちゃう。
「しょおくん、もうすぐハロウィンじゃん? それで、その日仕事入っちゃったんだよね」
「大丈夫だよ、伝えてくれてありがとう」
「それで、その日事務所主催のハロウィンパーティーするみたいで良ければ来る?」
「うん、行く!!」
ちょー楽しみ。
潤はどんな格好するのかな。
どんな格好でも似合うから困っちゃうな。
「はい、招待ね? コスプレ大会だからねはっきりいえば」
「アハハ、そっか」
「でも、ちょっとしたお菓子が配られるよ」
ふふっ、コスプレ大会なんだ。
面白そうだね。
「ありがとう」
「それでね、お願いがあるんだけど」
「お願い?」
「うん、会場に入れる条件がチケットだけじゃなくてコスプレしてないと入れないの」
「え・・・」
そうなの?
どうしよう・・・
自分に似合うコスプレなんてあるはずない。
「みんなコスプレしているので恥ずかしくないですよ」
「似合うかな」
「うん、きっとなんでも似合うと思うよ」
「潤は決まってるの?」
「当日のくじで決まるの」
そっか。
似合うかは分からないけど。
探さなくちゃな。
次の日はとりあえずコスプレ探しに出かけた。
ネット注文も考えたけど着てみないと分からないから。
んー、定番のヴァンパイアとかミイラとか全然似合わないな。
だからといって炭治郎は多そうだし。
女の子の方が可愛いのいっぱいあるのにな。
結局似合うものがなくて家に帰りネットで探すことに。
無難なものを買ってとりあえずこれでよし。
潤がCMに出てると嬉しいな。
雑誌で見ることが多い中たまに見れるとラッキーな日だと思える。
電話が鳴ってそれが社長さんだったからビックリして切ってしまい慌ててしまう。
どうしよう・・・
するとまた電話がかかってきたから今度は出た。
なんか凄く疲れているような声だったから俺の家に呼ぶことにした。
「んふふ、やっぱり癒される」
んー。それはいいんだけど。
玄関開けた途端に抱きつかれた。
嫌とかじゃないけど二宮さんと付き合っているはずだから嫉妬されても困る。
「何かあったんですか?」
「ね、どのぐらいの頻度でセックスしてるの?」
「は? えっと・・・//」
答えられるはずがない。
毎日していますと言うべきなの?
恥ずかしい質問だな。
「カズが全然してくれなくて。 冷たい」
「大野さんにとってどれぐらいの頻度でして欲しいの?」
「毎日だよ毎晩感じたい。 だって、好きなのにできないって辛いもん」
大野さん可愛い。
そっか、二宮さんに甘えたいんだ。
二宮さんと付き合っていても上手くいってないてきな感じかな。
「好きや愛を感じるってセックスが全てじゃないと思うけど。 けど、そこはよく話し合った方がいいですよ。 二宮さんは好きって言ってくれるますか?」
「1度もない。 告白したら同じ気持ちと言ってくれた。 けど、1度もないの。 気持ちが伝わってるから言わなくてもいいとは思ってるけど僕の好きとカズの好きは同じなのかなって」
い、1度もない?
そ、それは酷い!!
でも、俺がきちんと伝えなよって言える立場でもない。
俺は潤に伝えることは伝えるけど恥ずかしい気持ち、言いたくても言えない気持ちが分かるから。
「本当に好きならいつか本音を言ってくれると思います。 大野さんも好きだけじゃなくて今の話をきちんと言ってみて? その話は当事者同士じゃないと無理だよ」
幸せになって欲しい気持ちはある。
けど、俺は応援することだけしか出来ないから
「ただいま」
大野さんが帰った後ちょっとぼーっとしていた時に潤の声が聞こえた。
「おかえり」
「何かあったの?」
ふふっ、すぐに分かってくれて駆けつけてくれる潤が大好き。
「しょう、人に恋のアドバイスはとても難しいものだと感じました」
「そうだね、恋のアドバイスは難しい。 その御相手は?」
「大野さん、二宮さんに1度も好きって言ってもらったことないんだって」
「二宮、何か引っかかることでもあるのかな。色々と考えるタイプって恋とは愛とはって考えるタイプもいるからな」
ふむ。 難しそうな顔をする。
潤が難しそうな顔する時は真剣に考えている証拠。
「潤、とりあえず今はイチャイチャしたいよ?」
「え? ふふふっ、じゃ、夕飯前にご馳走だね」
そういう意味ではなかったんだけど。
いっか。 美味しく頂いてくれるからね。