推しが恋人5 



SideS


沢山愛されて幸せでつい実家にいる時のようになっちゃった。


あの表情・・・


そんな表情されちゃったら恥ずかしいけどそう呼ぶしかないじゃん。


バカ。


小さい頃はいくらでも言えてたけど大きくなるとなんかみんな俺と言うことが多いからそう言わないとみたいな感じで。


でも、お家ぐらいならいいよねって思って。

だって、なんか似合わないし。

可愛いと言われてきたせいかそう思う。


僕にすればいいのかなって思うけど学校ではいなくてさ。 なんか笑われそうな気がして言えないし。


んー、とりあえず

一人称なんてその時その時でいいのかな。


甘えん坊なのかな。

大切な人といる時って甘えたくて褒めて欲しくて。


譲れないことを言われたり取られたりしたらすぐに不貞腐れしてしまう。


怒るよりかは悲しい気持ちで。


きっと潤は全部分かってくれてると思う。


「潤・・・」


「しょおくん」


キスも気持ちいい。

どうして蕩けやすいのか。

恥ずかしい気持ち沢山あるのにそれでも求めてしまう。


止まんないよ、溢れる気持ちもキスも。


服を脱ぐ時間よりもさっさと触って欲しくて堪らない。


「はぁ・・・じゅん」


薄いTシャツだから感じやすい。

潤の手が触れる度にアソコがジンジンとしてきてもっと触れて欲しい。


「可愛い。 もっと触れたくなる」


「ん、さわって?


「ふふっ、可愛すぎていじめたくなるな」


「や ぁ ・ ・ ・」


あ、もう、漏れちゃう・・・


出ちゃってパンツの中は汚れているに違いない。

 

「続きはお風呂でしてあげるね?」


「うん//」


「でも、その前に」


「じゅん・・・」


「しょおくんにキスは我慢できなかった」


もぉ、しょうがない人だね。 


「潤、抱っこ」


「え?」


「しょう、潤とぎゅっとしていたいよ?」


恥ずかしいけど自分にしかできないことだなって思うことを沢山するんだもん。


お風呂で愛されて今は湯船に浸かっている。


「ふふっ、しょおくん、可愛い」


「じゅんはカッコイイよ?」


「嬉しい。 しょおくんに言われるのが1番嬉しい」


「うん、浮気しちゃダメだよ?」


だって、潤は俺の恋人だもん。

絶対に浮気なんて許せないもんね。


「ここに可愛いしょおくんがいるのに? 浮気なんてしないよ?」   


「ありがと」


「どういたしまして


風呂から出て潤に髪の毛を乾かしてもらってる


それにしても・・・

花柄のパジャマとは愛され過ぎなのかな。


「しょおくん?」


鏡越しに見る潤もカッコイイな。

もっと見たいのに眠いよ・・・


「じゅん、しょ、ねむい・・・」


「眠くなっちゃうよな。 ベット連れていく」


眠くなっちゃってあくびが止まらないし目がしょぼしょぼ。


「おやすみ」


「おやすみ」


しょうはもう限界です。


ーーー


目覚めると潤はまだ寝ていて寝顔が可愛くて起きた瞬間から幸せだと感じる。


「じゅーん、朝だよ?」


ふふっ、声かけても起きない。

それは知っているしそれでもいいんだけど。

ちょっと寂しいんだ。


「ん、眠い」


「目が開いてないね? ダメだよ? しょう、寂しいもん」


「はいはい、起きるよ」


ふふっ、寂しいといえば起きてくれる。

大好きな人だ。


「しょおくん、おはよ」


「おはよ、潤」


軽くキスしてベットから降りる。

えっと今日は潤が午後から仕事。


それまでかな。


「は? マジか・・・」


潤? どうしたの?

なんか不機嫌だから聞きにくい。


潤は誰かに電話し始めた。


「しょうがないな、特別だ」


何が特別なのか分からないけどいい問題では無さそうだ。


「しょおくん、今日の午後、社長に会ってくれる?」


「え? いいけど・・・」


社長さんがお呼びって相当なことなんだよね?

別れなくちゃいけないのかな。

でも、別れたくないから行くしかないと思う。


「どうやら俺も仕事になってはいるが社長のお相手らしい」


「そっか」


午後になると二宮さんが迎えに来た。


思わず睨んでしまったがしょうがない。

だって、凄く苦しかったもん。


二宮さんのご案内で社長室に着いた。


「社長、昼休憩は終わりなはずですよ?」


社長さんはのんびりとご飯を食べている。

なんかビックリ。


「まぁまぁ、ちゃんと仕事は終わっているんだしいいだろ?」


「Jと翔さんが待っています」


社長はしょうがないなって顔をしてさっさと食べ終わり俺たちを見た。


「社長の大野智だ。 Jの件については世間的に賛否両論だ。 それでも人気が落ちてないし安定感はある」


「で? 付き合ってても問題ないでしょ? 」


「異論ない。 と言うより俺からすれば恋人が出来ようが関係ない。 人気が落ちたらそこまで。だから敢えて公表しこの会社はLGBTの理解があると証明した。 後は試練だ」


そうだったんだ。

人のプライベートに興味は普通はないよね。


「試練?」


「2人の気持ちは本気かってことを見せてもらうために二宮にはとても厳しくするようにと言っておいた」


なるほど。

だから今日の二宮さんは少しだけ申し訳なさそうな顔をしていたのか。


「やりすぎましたね。 それに関しては申し訳ありません。 遊びならダメージになりますから


言いたいことは理解した。

けど、許せるかどうかは別問題。


「だからって傷つけていいのでしょうか。 人を傷つけて面白かった? Jの仕事は誰よりも理解しているその上で支えたいと思う。でも、どんなことしたって好きって止められないもの。 だから社長さんたちの言いたいことは理解したし多少は感謝してます 


すると社長は面白そうに


「んふふ、いいね。そんな子猫ちゃんは好みだな~。 Jのモノじゃなかったら欲しいぐらい 」


と言ってきた。


え? 子猫ちゃん呼ばわりされるとはな。


「J、今すぐに連れて帰りなさい。用は済みました。 社長は私が何とかしておくので」


あ、そう。

よく分からないけど潤は何かわかったみたいで俺を引っ張って社長室から出ることに。


タクシーがたまたま通りかかりすぐに乗り家に帰った。


「しょおくん、社長は今頃お仕置されてる」


え? 二宮さんが? 社長を抱くってこと?

めっちゃびっくり・・・

どちらかといえば二宮さんが抱かれるのかなって。


「社長は二宮さんを愛しているんだね?」


「多分そういうことかと」


緊張したけどホッとした。

潤にギュッと抱きつく。


「ちょっと甘いもの食べたくなったから作ることにする。 しょおくんもやる?」


「うん」


スイーツ作るのは初めてだけど。

でも、潤とスイーツ作りたい。


潤と出来るなんて幸せすぎるもん。