推しが恋人4 



SideJ


二宮の狙いは俺?

それともしょおくん?


なんで狙うのか理由が分からない。


普通事務所が揉み消したりするし。


週刊誌に本当に俺達のことが書いてあってしょおくんのことは普通に書いてあるしモザイクもないってどういうこと?


医者だから? 有名な医者の息子だからって何でもかんでもオープンにしていいもんじゃない。


しょおくんは実家に帰った。

これはしょおくんの親から別れさせられるパターン?


俺の親は特に何も言わないし。


するとしょおくんが俺の家に来た。

帰ってたはずって思ってたけど俺の家に来てくれたことは嬉しい。


「しょおくん」


「帰ってきちゃった。ふふっ、泣きすぎて迷いすぎて疲れちゃったけど潤と一緒にいたいって思う気持ちは変わらないから」  

 

「おかえり」


「幸せでいられるのは誰って聞かれたんだ。 それが全ての答えなんだなって」


しょおくん・・・

答えが出たなら良かった。


「楽しそうにしてるって言われた。 親の前であんな表情をしてなかったのかな」


「もちろん、幸せそうな顔してくれて俺も幸せだなって」


しょおくんは恥ずかしそうに


「しょうは幸せ者だね?」


え? 今、自分で翔と発言したよね?

ちょー可愛いっていうか爆弾発言だよね?

抱き潰したくなっちゃうな。


しょおくんは自分で気がついたのかみるみると顔を真っ赤にさせて俺に抱きついてきて俺の音に顔を埋めた。


ね? 抱き潰しちゃってもいいよね?

こんなに可愛いしょおくんを食べないなんて選択肢ないんだけど?


「潤のバカ」


「俺のせいなの?」


「潤が優しすぎるから悪い」


「優しくちゃダメ?」


「ダメじゃない」



ほんと可愛い。

ベットに連れていくことにした。


「潤・・・するの?」


「もちろん、しょおくんが欲しい」


しょおくんはクスッと笑って


「抱いて欲しい」


と言ってきたので沢山抱いた。


「じゅーん」


「可愛い」


「しょう、動けないよ」


「動けなくなるまでやっちゃってごめん」


するとしょおくんは首を横に振り


「久しぶりだった。 それもあるし。 嬉しかったよ? 潤が求めてくること」


そっか。 なら、良かった。

俺もっとしょおくんを愛したいんだ。

沢山幸せをあげたいから近いうちにまたデートに誘おうと思った。


「子供の頃に戻れた」


「え?」


「やっと戻れた。 いっぱい辛くて苦しくて。どうして人は前に出るほど見るんだろうって。 小学校の時はよく委員会とか部活動の部長とか積極的には活動できていたけど中学で一気に視線が集まる人数が変わった途端、ただ意見を述べるだけでどうしてそんなに注目するのか理解できなかった」


確かに俺も高校の頃は委員会やってそれこそ委員長とかになったりして注目は集まった。


それにちょうどモデルとしても売れ始めたから更に多くなった。


「間違っているかどうかなんて人それぞれだからね」


「だから部活も勉強も全部適当にやって適当な学生生活を送った。 その結果注目されることはなかったけど。人を見ると何か言われてるって思っちゃって話しかけることもしなかった。でも、面と向かって話さないと分からないこともあるって思った 」


しょおくん・・・


「じゅーん?」


「しょおくん」    


なんか呼ぶだけで幸せって相当幸せなんだなって思う。  


「潤、幸せ?」


「しょおくんは?」

 

「すっごく幸せ」


可愛いな。

会った時よりも可愛くなってるって。


「更に可愛くなっちゃって。 俺は心配だ。 しょおくんの魅力に気づく人が増えるかもしれないからな」


「潤、そんなことないよ?」


「そうだとは思ってる。 ちょっとだけ心配なだけだ」


「ふふっ、分かってる。 だって、俺もそんな時あるもん」


「それでもずっと一緒だ。 不安があっても好きな気持ちには変わりないから」


しょおくんは嬉しそうに抱きついてきて


「そういうところ、好き。 俺もそう思う」


と言ってきた。

うん、好きな気持ちが変わらない。

次、何かあってもきっと変わらないと思った。